最も使えるのは銀聯
始めに結論から述べると、中国旅行に必須なクレジットカードは銀聯(ぎんれん)で、次はVISAです。
銀聯は別名、ユニオンペイともいわれる中国発祥のクレジットカードです。
中国に7年滞在して感じた、中国国内のクレジットカード事情を基に、なぜ銀聯とVISAがおすすめなのか、そして、クレジットカード利用の注意点を紹介します。
中国のクレジットカード事情と銀聯
まずは銀聯カードについてです。
銀聯カードは、VISAやMasterCard、JCBと同様に、世界で最も有名なカードブランドの一つです。
日本でVISAカードを知らない人がいないように、中国で銀聯を知らない人はいません。
一方、世界で最も有名なのがVISA。
VISAは世界で最もシェアの高いカードブランドで、アメリカ発祥のカードです。
カリフォルニアに本社を置き、国際的決済サービスを提供しています。
同様に銀聯は、中国の中国人民銀行が主導し、国内80以上の金融機関が共同で参加する中国最大のカードブランドです。
銀聯やVISA以外にも、巨大なカードブランドが世界に7つあり、まとめて7大ブランドと呼ばれているのはご存知の通り。
銀聯が有名になったのは最近で、それまでは、VISA、マスターカード、JCB、ディスカバー、アメックス、ダイナースの6大ブランドがクレジットカードの主流でした。
ちなみに圧倒的なシェアを誇るのがVISAで、世界のクレジットカードの半分以上はVISAが発行されています。
VISAの次はマスターカード、そして世界第三位が銀聯となっています。
現在日本では、ほとんどの人が1人一枚以上のクレジットカードを持っていますが、銀聯を持っている人はほとんどいません。
中国に行く場合にはVISAカードも悪くありませんが、銀聯カードを持っていくことを強くお勧めします。
理由は他のカードが使いづらいということです。
中国で6大ブランドは使いづらい
現在日本の主流カードブランドは、VISA、マスターカード、JCBの3つです。
「俺はアメックスを持っている」、「私はダイナースだわ」、という人もいますが、日本で流通数が最も多いのが先ほどの三大ブランド。
海外旅行にクレジットカードがあればかなり便利。
サイン一つで買い物やキャッシング、ホテルの保証金まで楽々決済できるからです。
しかも、万が一カードを落としたり、不正利用にあっても、クレジットカードの保障があるので安全です。
よって、中国旅行の際にこの三大ブランドを持って行きたくなりますが、これら三大ブランドでは決済できないシーンが多くあります。
具体的に見てみましょう。
まず、JCBはほとんど使うことができません。
いや、全く使えないといっても良いほどです。
これも当然で、JCBは日本のカードブランドなので、中国どころか、アメリカや他の海外でも使い勝手は非常に悪いです。
上海や北京だけでなく、香港、マカオなども同様に使えません。
現在、JCBはディスカバーと提携していて、決済の枠は広がっていますが、どのみち中国でJCBは使えません。
ちなみにJCBの世界シェアはわずか1%と、当然の結果ですね。
VISAとマスターカードはどうでしょうか。
結論から言うと、そこそこ使えます。
VISAやマスターカードが使えるシーンとして、中国のツアー旅行で紹介されているような、日本人向けのホテルや世界的に有名なホテルブランドでは、この二つのブランドが使えます。
また、日本人が良く行く南京路や上海都市部のデパートなどでは利用可能となっています。
ただ注意点は、世界シェア1位のVISAでも、中国では使えないシーンがかなり多いということです。
例えば、中国内資のデパートや、ショッピングモールの個店、現地の人しか知らないような人気で本当においしいレストランなどではVISAやマスターカードが使えないことが多いです。
カードを決済端末に入れてもエラーとなり決済できないと、店員にカードを返却されます。
レジに「VISA・MasterCard 歓迎」とシールが貼られていても、ただ単にシールを貼ってあるだけという店がけっこう多いです。
VISAやマスターが使えるお店でも要注意。
それは手数料。中国では銀聯以外のカード決済に手数料が必要なことが意外に多くあります。
「VISA使えます?→使えるけど手数料が10%必要ですよ」となります。
銀聯は中国発祥のカードなので、国内の手数料が安くなっています。
一方それ以外のカードは手数料が割高なのです。
通常、カード手数料はお店が負担しますが、銀聯以外のカード手数料をお客に負担させるお店が多いのが実情です。
買い物以外にも、ホテルのデポジットが重要です。
デポジットの際、VISAやマスターが使えないことが多いです。
デポジットとは保証金のこと。
チェックイン時に1000元〜3000元ほど支払い、チェックアウト時に返金されます。
日本円にして2万円前後と高額ですが、カードでデポジットすれば、プラスマイナス0元で請求されることはありません。
もしカードが使えないと、デポジットを現金で払うことになります。
チェックアウト時に現金が戻ってくるので問題なさそうですが落とし穴。
ホテルのチェックアウトは帰国日。
帰国日にデポジットを元で返金されるので、元を無駄に使い切るか、日本円に高額な手数料で両替するしかありません。
よって、ホテルのデポジットはカード払いが最適です。
中国のホテルでは必ず銀聯が使えるので、銀聯カードが便利なのです。
他に困るのが、元への両替の時です。
アメリカのドルやタイのバーツと異なり、中国の元はキャッシングによる両替が最も安く元を手に入れる方法になっています。
両の替手数料が高いのは有名で、国内空港で両替すると、手数料(往復レートの差)は20%以上かかります。
ほかの通貨に比べて元の両替は手数料が高額なのです。
そこで、現地のATMでキャッシングして、帰国後に返済すれば、手数料はほとんどかからないので、安く元に両替することができます。
VISAとマスターカードを比較すると、VISAの方がキャッシングできるATMが多いです。
以前、VISAとマスターカードしか持っておらず、MasterCardでキャッシングができず、焦ったことがあります。
VISAでキャッシングできたので大丈夫でしたが、銀聯しか使えないATMも意外に多いです。
銀聯ならば、どのATMでも利用できるので、日本円を安く元に両替したい時には必須のカードになります。
銀聯カードは世界シェア10%を超えて、さらにシェアの伸ばしている、今最も勢いのあるカードブランドです。
今や7大ブランドの中でも、VISA、マスターカードに続き、世界シェア第3位になっています。
カードを持っている中国人のブランドはほぼ100%銀聯。
逆にVISA、MasterCardを持っている人は稀。
銀聯以外が使えないのは当然ですね。
中国で、クレジットカード決済できるお店やATMの中で、銀聯が使えないケースはありません。
カードが使えるお店ならば必ず銀聯カードは使うことができます。
銀聯カード公式ページ
https://www.smbc-card.com/
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- 中国で銀聯はシェア1位
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中国旅行に必携のカード2種
それを踏まえると、中国旅行にもっていくクレジットカードは、銀聯とVISAのどちらか片方か、2枚両方のカードを持っていくことが最良です。
銀聯やVISAはたくさんの種類がありますが、どの会社のクレジットカードを発行したらよいのでしょうか。
VISAに関しては無数のカード会社が発行しているので困ることありません。
困るとしたら、選択肢が多すぎるというぐらいでしょう。
中国旅行に関して言えば、三井住友VISAクラシックカードが便利で、実際に現地で使っている人が非常に多いです。
理由は、「クラシックカードA」の存在です。
クラッシックAならば、旅行代金をカード決済しなくても、持っているだけで旅行傷害保険が適用され、旅行保険代を節約できます。
中国旅行はカードの不正利用が心配ですが、万が一被害にあっても全額補償されます。
またトラブルの際には、カードの担当者に日本語で相談出来ます。
デザインも高級感があり、財布に入れていれば満足できる1枚になっています。
では銀聯はどうでしょう。
現在、銀聯を日本で発行できるところは非常に限られています。
その中で圧倒的なシェアを誇るのが三井住友銀聯カードです。
人気の理由は圧倒的なサービスの良さにあります。
年会費は無料。通常必要な発行手数料も今は無料です。
そして、発行のスピードが早いです。
中国旅行を間近に控えてる人にとってとてもありがたいですね。
さらに、三井住友銀聯カードのサポートデスクが非常に優秀で、現地で決済トラブルになっても日本語で対応してくれます。
サポートデスクにお願いすれば、中国のお店の人に直接電話して解決してもらうことも可能です。
中国旅行に行くならば、銀聯カード単独か、VISAと銀聯の二枚持で、安全で快適な中国旅行が楽めます。
まとめ
中国で使えるカードはここで紹介した2枚で間違いありません。
還元率を気にする人は多いですが、どのカードでも還元率の差は、たったの0.5%未満です。
筆者は中国に直近まで7年滞在し、多くの日本法人駐在員を招待しましたが、その方のほとんどは銀聯カードを持っていて、サブに三井住友カードを持っている人が多かったです。
中国に出張する人、頻繁に旅行する人がこの二枚のカードを選ぶのは、実際に使えるカードだからですね。
ぜひ、中国に行く際はこの2枚を財布に入れ、中国旅行を思う存分楽しみましょう。
ちなみに銀聯カードのレートと空港両替レートを比較すると、
空港レートは往復手数料が20%、片道でも10%。
それが、カードなら2.8%。
カードで払えるお店ならカード支払いが間違いなくお得です。
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