特別編・日本の将来を語る
いつもインタレスト情報をご覧いただきありがとうございます。
本日は、知人の講師をお招きし、日本の経済、国民性、豊かさなどから、将来の姿を議論していただきました。
危機感が足りない日本人
現在の日本人は「危機感が足らない」の一言に尽きます。
通常こういった記事を執筆する場合、否定的な記事は書きません。
なぜならば、否定的な記事は、なかなか共感してもらえないためです。
しかし、今回は特別編ということで、思っていることをすべて包み隠さず述べさせていただきます。
最初に結論からいうと、日本人は危機感が足らない。
日本人は、世界の人たちと比べても、自分の生活は裕福で豊かだと勘違いする人が多いのも特徴です。
私は仕事柄、世界中を移動します。
渡航先で思うこと、それは、日本人は浮かれている。自分の国が裕福だと錯覚している。ということです。
多くの日本人が勘違いしていることを挙げると、
- 日本の食は安心・安全
- 日本の食はおいしいい
- 日本は裕福
- 日本は強い
果たして、本当なのでしょうか。
あるデータを紹介します。
国の経済規模を表すGDP。ご存知の通り、GDPが大きければ経済的に豊かであるということです。
まず、世界トップはアメリカ。世界で最も強く、経済規模が大きいことは誰もが知っていると思います。
では世界2位のGDPを誇る国はどこでしょうか。
もし日本が思い浮かぶならそれは違います。
世界2位は中国。
2007年ごろのごく最近、中国は日本の経済規模と同じ規模になり、日本は抜かれて3位に転落しています。
そして、中国はあっという間に日本を遥か後ろにぬき去っていきました。
金額を並べてみます。
アメリカ 約2200兆円
中国 約1300兆円
日本 約600兆円
既に、中国のGDPは日本の2倍を優に超えてしまっている。
中国がアメリカに迫る中、日本は全くといったところです。
ちなみに4位以下はドイツ、イギリスと続くが金額に大差はありません。
「いやいや、世界3位なら大丈夫じゃん。」と思った方は、これこそ危機感の不足が顕著なのです。
続いて、GDPの伸びを見て欲しい。
まずは日本。失われた10年は有名で、その言葉を表す通り、1990年代になり、日本の経済成長は停止しています。
しかも2000年代に入っても伸びる気配がありません。
「別に貧しい気もしないし、数字上の問題だけ。先進国なんてみんな同じでしょう。」とはいえません。理由はほかの国の成長を見ると分かります。
世界1位のアメリカ。勢いが弱まることなく、伸び続けています。
アメリカは1980年代中盤には、すでに現在の日本と同じ経済規模を達成しており、そこから4倍以上成長させています。
続いて中国。1990年代は、発展途上国のような、経済規模の小さな国でしたが、伸びは指数関数的に増加。2008年頃にすでに日本の経済規模を抜いており、そののびはとどまりを知りません。
既にアジアでは圧倒的な国力に成長しており、アメリカに近づきつつあるのです。
ドイツ。
イギリス
いかがでしょうか。
現在日本は世界3位の経済規模ですが、日本以外の先進国は経済規模を確実に上げてきており、このままいけば日本はどんどん転落していってしまいます。
日本のGDPの伸び率の低さは世界的にみても異常なのです。
問題なのは伸び低さの原因であり、原因は我々であるということを忘れてはいけません。
不景気になれば政治家を批判する悪い癖があるのは日本人で、政治は経済活動を行いやすくするための調整役です。
経済活動を行うのは我々自身であり、我々が日本経済を活発にする必要があります。
上で紹介した先進国はすべて渡航しましたが、どの国の人たちも活気があり、新しいものに興味を持っています。
「新しいスマホがよくわからない」
「海外でスマホが使えるの?」
「新聞を読め」
「昔はこうだったが今の若者は、、、」
なんて言っているのは日本人だけ。
他の国は、他国に興味を持ち、何事にも好奇心をもち、常に勉強しています。
特に日本人が苦手なのが、インターネットやコンピュータ分野です。
USBケーブルに速度差や電気転送能力に差があることを知っていますか?
スマホに挿すSIMがどういうものか分かりますか?
SIMロックをしっていますか?
ブラウザのクロームとサファリとは何かわかりますか?
世界シェア圧倒的トップのスマホはiPhoneではなく、アンドロイドであることをしっていますか?
このクエスチョンの意味すら分からない人が多いように感じますが、世界の人々、とりわけ若者は当たり前のように知っています。
これらを知らずにスマホやコンピュータを使っている方が不思議でなりません。
時代は変わってきており、ネットの情報収集は当たり前。
とにかく、日本人は好奇心や興味が少なく、持っている情報が限られているのです。
他に思うこと、何より危機なのが、この状況を知らないばかりか、日本は裕福だと勘違いしている人が多すぎるということです。
無駄なプライド
海外で出会う日本人旅行客と話していると、日本人としてのプライドが高すぎることに気づきます。
日本人であることに誇りを持つことは素晴らしいことですが、日本人としてプライドを持ち、外国人を見下していることがひしひしと伝わってきます。
自分は世界に比べると稼いでいると思っている人が多すぎます。
インドネシアの平均年収は80万、中国の年収は150万円、400万円の私はすごい?
いえ、どの国でも、通常の企業のサラリーマンならば、同じくらいの収入をもらっています。
日本人には危機感が足りません。
今の団塊の世代の方々が、がむしゃらに、そして知的に働き作り上げてきた会社に、楽して居座って過ごしているだけの人が多すぎます。
この危機感のなさと、無知、そして優越感がGDPの成長率の低さとなって表れているのです。
では、この危機的状況をどうすればよいのだろうか。
おそらくこの記事を読んでも信じられないと思いますので、まずは、日本を出てみるのが一番良いです。
お金持ちではないのに、お金持ちだと勘違いしている誤ったプライドに気づくはずです。
世界で日本は決して特別な存在ではありません。
自分たちが思っているほど日本は裕福で、安全で、強く、豊かな国ではないのです。
190の国のうちのたった一国に過ぎません。
先代が築き上げてきた文化を大切にしつつ、いつまでも過去にとらわれない新しい発想と、行動力、勇気を今日から発揮してみてはいかがでしょうか。
コメントありがとうございます
本日は、特別編ということで、講師の方に執筆いただきました。
かなり辛口の内容ですね。
ストレートに物を言われる方で、勉強になります。
決して難しい人でもなく、ものすごく好青年で良い方です。
危機感を伝えるために、あえて辛口意見を述べていただきました。
今より、もっと主体的に、活発に毎日を過ごすべきなんだなと、改めて感じさせる対談となり誠にありがとうございました。
今後ともインタレストを何卒よろしくお願い申し上げます。

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