車のMTをミッションと読むのは間違い | 車の勘違いまとめ

車のMTをミッションと読むのは間違い | 車の勘違いまとめ
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ずれた常識を正そう

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AT限定、MT車。これを会話するときにどうやって話しますか。

 

「オートマ限定」これは大丈夫。「ミッション車」え?

 

今回は意外に知らないずれた常識を紹介しよう。

MTはマニュアルトランスミッション

ATはオートマチックトランスミッション。MTはマニュアルトランスミッションだ。そう、どちらもミッションなのである。

 

なので、MTをミッションと読むのは間違い。たぶん、Mはミッ、Tはション、だと思って話しているのでしょう。

 

Mはマニュアルで、Tはトランスミッションの略。

 

よくある会話で、「一度はミッション車に乗りたい」や、「ミッションって運転難しいよね」という会話。完全な間違い。

 

ミッションは、エンジン車であればのオートマ車もマニュアル車もどちらも搭載していて、変速を自動で行うか行わないかの違いなのだ。

 

そもそもガソリン車にはエンジンの動力を車輪に伝えるために必ず「ミッション」は付いている。

 

トランスミッションがついていないのは電気自動車くらいだ。

 

なので、「あなたの車はミッション?」と聞かれたら、「はい、そうです。あなたの車は電気自動車?」と聞き返そう。

 

車のエアコンは冷房のみ

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車にはA/Cというボタンがある。これはエアコンプレッサー作動のボタンであり、夏場にA/Cをオンにすると涼しくなる。

 

では暖房はどうだろう。

 

ガソリン車の場合、冬の暖房はエンジンから出る廃熱を利用する。

 

よってA/Cをオンにしてもエンジンが温まるまでは暖かい風が出てこない。

 

冬でもA/Cはオンに出来るが、車のエアコンプレッサーは冷房方向しか機能しない。

 

よって、外気をさらに冷やそうとエアコンが働く。無駄なガソリンを消費してしまうので、冬はA/Cをオフにした方が良い。

 

例外は、湿気の多い雨の日などの運転時。窓ガラスが結露してしまう場合、A/Cをオンにすると、除湿し曇りをとることができる。

 

曇りを除去する原理は冷たい風ではなく、除湿された乾いた空気の効果。

 

エアコンをオンにすると冷房が作動し、ラジエーターが冷やされる。冷やされたラジエーターは、氷水のグラスのように表面に水滴がつき、車外に排出される。

 

これによって車内の湿度が下がり曇りを除去できる。

 

ガソリン車のA/Cは冷房だけだが、電気自動車は暖房にも作動する。

 

電気時自動車にはエンジンがなく、廃熱を利用できないためだ。

 

原理は家庭用エアコンと同じ。

 

空気を圧縮した際に出る熱を利用する。

 

冷房と暖房はどちらも冷媒を圧縮することで作動している。

 

圧縮し液化すると熱が生まれ、液化した冷媒を冷やしたのち、蒸発させると熱を奪う。

 

熱が生まれる方を利用するのが暖房で、熱を奪う方を利用するのが冷房。

 

ガソリン車のコンプレッサーは冷房側しか作動せず、電気自動車は両方向に作動する。

 

晴れた日の冬に、車のA/Cをオンにするのは無駄だし、エアコンの原理を知らないことをアピ―ルしていることになるので注意しよう。

 

雪道はロー発進?

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最近の車はロー、セカンド、サードなどがなくなったので問題ないと思うが、一昔前まではこれらの機能があった。

 

しかし、意味を分からず利用している人が多い。

 

「雪道はローに入れてゆっくり発進させなさい」なんていうのは恥ずかしいのでやめた方が良い。

 

そもそも車はD(ドライブ)に入れておけば、必ずローで発進している(一部の欧州車はセカンド発進)。

 

むしろ、ローで発進し時速40qくらいまで速度を出すと、アクセルが敏感なため逆に危険だ。

 

しかも、エンジンブレーキが強烈に効くため、エンジンブレーキだけでスピンする可能性がある。

 

雪道はエンジンブレーキを使って止まるも完全に間違い。

 

エンジンブレーキも、通常のブレーキもタイヤを止めようとする効果は全く同じ。

 

まして、前輪駆動車や後輪駆動車でエンジンブレーキだけで止まろうとするとスピンしやすい。

 

通常のブレーキは前後の車輪にバランスよくストップパワーを伝えるが、エンジンブレーキは駆動輪しか作用しない。

 

さらに、ABSも作動せず、強力なエンジンブレーキはスピンを招く。

 

雪道のロー発進、エンジンブレーキ多用は神話だ。

 

あくまでもふんわりアクセル、ふんわりブレーキが最も安全な運転方法なので、勘違いを正そう。

 

スポーツモードは本当に速い?

動画サイトで、停止状態の加速テストで、スポーツにすると速いなどのコメントがある。

 

実は、日本車のほとんどは、エコでもノーマルでもスポーツでも、アクセルを床まで踏めば加速は変わらない。

 

なぜなら、これらのモード切替は、遅い、普通、速いでは無く、あくまでもエコ、ノーマル、スポーツなのだ。

 

要するに、アクセルを踏み始めた初期の反応を鈍感にするか敏感にするかを変えているだけだ。

 

よって、加速力はどんなモードでも変わらない。

 

一部の輸入車やスポーツカーになると、モード切替によって変速速度やエンジン回転数のリミットを上げるなどの制御が変化し、スポーツモードの方が加速が良くなるケースもある。

 

ただ、一般的な乗用車は同じなので覚えておこう。

まとめ

意外に勘違いしやすい常識を4つ挙げた。

 

この中で最も間違えているのがやはりMTをミッションと読む間違いだろう。

 

「あの車にミッションの設定はある」

 

「ミッション車、運転したことある?」

 

「昔はミッション車にのっていたんだが、、、」

 

話が通じれば問題ないといえばその通りだが、明らかに間違っていることをは修正したほうがよさそうだ。



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