世界最大の飛行機An-225はとんでもなく巨大だった

世界最大の飛行機An-225はとんでもなく巨大だった
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世界最大の飛行機An-225の着陸シーン

世界最大の飛行機は、特殊任務専用の飛行機としては、スケールド・コンポジッツ・ストラトローンチが世界最大です。

 

一方、一般的な輸送飛行機はAn-225が最大です。

 

まずはAn-225を見てみます。

 

この動画は世界最大の飛行機An-225が着陸するシーンです。

 

空港には厳重なセキュリティ体制が敷かれ、滑走路の安全性を事前にチェックします。

 

その後、車輪がまだ出ていないAn-225が登場。長い滑走路をフルに使用して豪快な着陸を決めています。

 

An-225はギネスにも認定されている世界最大の飛行機ですが、そもそもこの巨大飛行機、何の目的でどこの国が作ったのでしょうか。

 

※当記事の画像はウィキペディアが出典です。

ブラン計画とAn-225

1980年代後半、旧ソ連はブラン計画を打ち出します。ブラントは、ソ連版スペースシャトル計画と呼ばれる宇宙開発の要です。

 

ブランの写真をご覧いただいて分かる通り、その形状はアメリカのスペースシャトルにそっくり。

 

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再利用可能なスペースシャトルに後れを取ったソ連は、アメリカに対抗するべくブランを計画し、その輸送用にAn-225を2機製造する計画を立てたのです。

 

ブランはスペースシャトルと同様に巨大な宇宙船であり、また大気圏内を自由に飛ぶことはできないため、An-225のような輸送用飛行機が必要だったのです。

 

写真は、ブランを船に乗せて運んでいるシーンで、船や周りの人と比べてもその大きさがわかりますね。

 

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そのブランをAn-225に乗せるとこんな感じに

 

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とてつもなくでかい、、、、、

 

An-225の大きさは圧倒的だ!

An-225の巨大さを実感するデータを集めてみました。

 

まず、輸送能力に定評があるアメリカ軍のC-5。 この飛行機の貨物搭載能力は122トンで、非常に優れた輸送機ですね。
こんな感じで、米軍の戦闘車両をたくさん積めます。
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一方のAn-225の貨物搭載能力は300トン以上と圧倒的な大きさ!!
もし、旅客機として運用すれば2000人を一度に運べるとか。 少し規模の小さな上場企業なら全社員が同じ飛行機で慰安旅行に行けちゃいます。

 

その巨体を動かすエンジンはなんと6発!!

 

車輪は7列あり、左右含めてなんと28本のタイヤが使われています。
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これだけの巨体ならば、さぞかし、ゆったりを空を飛び、小回りの利かない鈍重な飛行機なんだろうと想像してしまいます。
しかし、H型尾翼や反応の良いエンジン、主翼に取付けられた大型の前縁と後縁のフラップなどの基本性能の高さから、戦闘機なみの機動が可能と操縦士に言わしめるほど機動性は高いといわれているそうです。
実際にAn-225の旋回シーンを見てみると、ものすごい角度で旋回していく様子がわかります。
凄いですね!

An-225が日本に来た!

世界最大の飛行機An-225は、実は一度日本に何度か飛来しています。

 

2010年のハイチ大震災の際に、日本が重機をハイチに輸送するために、政府がチャーターしました。また、東日本大震災の時に、フランス政府が日本へ支援物資を運ぶためにチャーターしています。

 

An-225は現在世界に1機しか無いため、巨大な重機や支援物資の輸送など、今後もさまざまな任務が期待されています。

An-225が中国で新たに建造されることが決定 2016年9月13日更新

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中国国営企業の中国航空工業集団とウクライナ国営企業のO・K・アントーノウ記念航空科学技術複合体がAn-225を生産することを合意しました。

 

一機目の完成予定が2019年となっていて、すでに骨格の7割が完成しています。

 

An-225を中国軍が手に入れることで、中国軍の輸送能力が大幅にUPします。
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現在中国軍の課題の一つが、輸送機不足といわれており、An-225導入で一気に輸送能力を高め、地域の軍事的優位性向上を目的としているのは明らかですね。

特殊任務で世界最大ストラトローンチ

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※Quotation:https://www.cp24.com/

 

特殊任務も含めると、ストラトローンチが世界最大の飛行機です。

 

機内に貨物を載せるのではなく、ペイロードに宇宙船をセットして発射する飛行機。

 

要するに、宇宙船発射のプラットホームとなる飛行機です。

 

通常ロケットは地上から真上に向け発射されますが、地上に近いほど重力が強く、発射の際に最も燃料消費が激しくなります。

 

空中からロケットを発射できれば、燃料を節約でき、より多くの荷物や大きな衛星を安価に打ち上げることができます。

 

このシステムが完成すれば、宇宙開発に革命が起きるといわれるほど、画期的なアイデアです。

 

747-400ジャンボジェットのエンジンを6発搭載。

 

230トンという驚異のペイロードです。

 

離陸には3700mという超ロングな滑走路が必要で、離着陸できる基地が限られます。

 

 

すでにNASAや民間のロケット会社が興味を示しており、初飛行に成功。

 

近いうちにペイロードした状態の打ち上げテストも実施される予定です。



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