洗濯機の選び方 | 保存版

ドラム式洗濯機の選び方 | 保存版
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洗濯機

洗濯機,縦型,ドラム式,選び方
洗濯機は家庭で最も必要とされる家電の一つです。

 

洗濯機の種類が多くなり、選び方が複雑になって来ている中、最適な洗濯機の選び方を詳しく紹介します。

主流の選択方式

洗濯機の選択で最も大きな項目となるのが、縦型とドラム式の選択です。

 

縦型洗濯機は、洗濯槽に水をたっぷりと注入し、洗濯槽の下についたパルセーター式という渦巻き機を回転させ洗濯する方法です。

 

対するドラム式は、ドラムが横型になっていて、ドラムをぐるぐる回すことで洗濯します。

 

縦型、ドラム式を選ぶにはその歴史を知ることが重要です。

 

1950年ごろ、家庭に必須の家電が「三種の神器」と呼ばれ、テレビ、冷蔵庫、洗濯機が生活を変える家電として重要視されました。

 

1949年に縦型洗濯機の原型である攪拌式洗濯機が登場、そして1957年にドラム式洗濯機が登場。

 

要するに、このころから縦型とドラム式という、方式の違いを選ぶ時代がスタートしたのです。

 

 

では汚れ落ちはどうでしょうか。

 

ドラム式が普及し始めたころ、ボタン一つで選択から乾燥まで完了する便利な洗濯機ということで、人気が急上昇。

 

価格帯も縦型に比べて高額商品が多く、ドラム式洗濯機が一つのステータスとして高級家電の位置づけになります。

 

一方、縦型洗濯機はドラム式よりも安い洗濯機として、搭載される機能も限定的になります。

 

要するに、高くて性能が良く、メーカーが発売する洗濯機のフラッグシップ機がドラム式洗濯機となりました。

 

しかし、ドラム式の不満が出始めます。それは洗浄力。

 

ドラム式は、選択物を持ち上げてそれを落とす力だけで洗浄するためどうしても汚れ落ちが悪くなります。

 

一方、縦型は水をかき混ぜて、衣類をこすり合わせながら選択するのできれいになります。

 

このころからドラム式は「洗浄力が弱いが乾燥までできて便利な洗濯機。縦型は「洗浄力が強い洗濯機」という構図が出来上がります。

 

それまではドラム式をフラッグシップとして販売していたメーカーが、縦型とドラム式を並行して高級品から安い商品を扱うようになりました。

 

 

しかし、最近になりドラム式が見直され始めます。

 

ドラム式洗濯機の洗浄力UPです。

 

乾燥までできて便利なドラム式に、強力な洗浄力を持たせれば最強の洗濯機というわけです。

 

各社最新の洗濯機は、ドラム式洗濯機に温水機能を付与して洗浄力を劇的にUP。

 

洗浄力が強力で乾燥までボタン一つで行える、洗濯機の最終型を完成させました。

 

ドラム式洗濯機の選び方

ドラム式洗濯機は、パナソニック、東芝、日立、シャープの4社が力を入れています。

 

どのメーカーも力を入れているポイントが異なり、それぞれにメリットデメリットがあります。

 

また、家庭の用途によっても最適な洗濯機は異なるため、主観でおすすめを紹介します。

 

まずは各社の仕様を見てみましょう。

 

まずパナソニックです。

 

横幅は60cmで、多くの防水パンに収まるように設計されています。

 

奥行きは足元の部分で55cm、最も長い部分で72cmちょっとです。
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東芝もパナソニックと同様に、横幅は60センチに抑えています。奥行きは75センチと3センチ大きくなっています。

 

12s洗濯、7s乾燥と大容量のためです。

 

高さはパナソニックより4センチほど高め。

 

ただし、足の奥行きは51センチと小さいため、小さな防水パンでも全く問題なく収まります。
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日立は横幅が70センチとかなり大きめ。代わりに奥行きは62センチと横長スタイルです。

 

直径が大きく、奥行きの浅い巨大ドラムを搭載していることが分かります。
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シャープは、58センチ、奥行きは73センチです。
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サイズをまとめると、日立はビックドラムを売りに、横長スタイル。

 

それ以外は横幅を60センチに収めて奥に長いタイプということが分かります。

 

 

では各社の性能はどうでしょうか。

 

洗濯機選びで最も重要なのが、この仕様です。

 

ビッグドラム、滝、ヒートポンプなどそれぞれ売りにする部分がありますが、消費電力や最大電力などの基本性のが、そのまま選択性能につながります。

 

たとえば、600wのドライヤーと1200wのドライヤーを比較する場合、600wのドライヤーがどれだけ工夫しても、髪を乾かすという基本性能は1200wのハイパワードライヤーには勝てません。

 

洗濯機も同様なのです。

 

パナソニックは、電動機、要するにドラムを動かすモーターの最大出力が230w。

 

ハイパワーモーターで機敏にドラムを制御できます。

 

湯沸かし装置は1000W。温水洗濯のスピードに差が出ます。

 

乾燥時最大W数は850W。

 

温風と除湿能力に直結します。

 

消費電力は乾燥時で890Whとなっています。
洗濯機,縦型,ドラム式,選び方
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では、東芝はどうでしょうか。

 

洗濯時に活躍する電動機は170Wと出力は低め。ただ、東芝ならではのモーター技術でその差は小さいと考えられます。

 

湯沸かし装置は1000Wでパナソニックと同等。

 

最も差があるのは乾燥時の最大電力で1100Wとパナソニックよりも250Wも差があります。

 

乾燥容量が1s多いことも理由ですが、パナソニックよりも強力なヒートポンプを搭載し、加熱と除湿能力は最強です。

 

もちろん、ヒートポンプの設計などの差も考えられますが、250Wの差を埋めるほど設計だけで差がつくものではありません。

 

洗濯から乾燥までの時間はパナソニックの方が若干短いとされていますが、限られた条件下の数値であり、基本性が洗濯と乾燥の能力に直結するという意味で、東芝のドラム式は強力であることが分かります。
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日立は電動機は最も小型の160W。

 

一方、乾燥は1130Wと大電力パワーです。

 

ただし、日立はヒートポンプを搭載していません。

 

ヒートリサイクル乾燥という独特の乾燥方式です。

 

要するに、メインはヒーター加熱方式で、そのほか、洗濯機から発生する様々な熱を乾燥に利用するという方法です。

 

高校で勉強しますが、エネルギーは最終的に熱に変換されます。

 

例えば、車のブレーキは、車の運動エネルギーを熱に変換して減速させます。

 

モーターも回転させると電熱線が厚くなり、モーター自身も摩擦や振動で加熱されます。

 

あらゆる熱を利用して乾燥させるのが日立の方式です。

 

1130Wと大電力ですが、ヒートポンプの方が強力に熱を発生させます。

 

ヒートポンプは空気中の熱エネルギーを取り出せるため、与えたエネルギー以上の熱を発生させ、熱効率が驚異的に良いのです。

 

よって、日立はヒートポンプを搭載せず、工夫していますが、乾燥時間は比較的長めとなっています。
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シャープは洗濯時に320Wと大電力を消費します。おそらく、シャープは湯沸かし器を搭載せず、温風で水を温めるため、消費電力が高いのかもしれません。

 

乾燥は910Wです。

 

ヒートポンプに加え、電力消費が大きいヒーター加熱式のハイブリッド。

 

乾燥スタート直後と終了直前にヒーターを使い、間はヒートポンプを稼働します。

 

要するに、ヒートポンプは小型な装置で、それをヒーター加熱器が補っているのです。
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スペックをまとめると、東芝は強力なヒートポンプを搭載し、一気に乾燥。

 

パナソニックは東芝に比べると基本性能は小さめですが、洗濯の総時間は最も短くなっています。

 

日立は爆風ですが、洗濯乾燥時間は長め。シャープはハイブリッドですが、洗濯乾燥時間は日立とほぼ同じ。

 

スペックを比べると、東芝が頭一つ出ていることが分かります。

 

 

では各メーカーごとに、それぞれ特徴を見ていきましょう。

 

 

最も洗浄力が高いとうわさされるのが、東芝。

 

ウルトラファインバブルと温水で強力に汚れを落とします。

 

ウルトラファインバブルとは、ナノサイズの気泡です。

 

一般的な泡は、ぶくぶくとしており、ビールを注いだ時の泡をイメージします。

 

さらに気泡が小さくなるのがミクロンサイズの泡です。

 

シャワーで浴槽にお湯をためた時にお湯が白濁したように見えるなど経験がある方も多いでしょう。

 

ナノサイズのウルトラファインバブルになると、光の波長よりも小さな気泡であるため、水が濁ることもなく、目視が不可能になります。

 

ウルトラファインバブルは透明であるという特徴以外に、気泡が電荷を帯びる、気泡内部が超高圧であるなど、一般的な気泡とは全く異なる性質を持ちます。

 

マイクロバブルは水が白濁し、気泡はゆっくりと浮上して水中か水面で破裂し消滅します。

 

一方、ウルトラファインバブルは浮力が小さく、相対的に粘性力が大きくなるためバブルが浮上することなく、数週間から数か月水中に漂い続ける驚異の気泡なのです。

 

水中に溶け込んだ泡が、強力な洗浄効果を持つため、野菜や外壁、トイレの洗浄など、様々な用途に用いられ始めている最先端の技術というわけです。

 

東芝は、ウルトラファインバブルをドラム式洗濯機に使うことで、繊維の隙間に気泡を入り込ませて汚れを落としたり、界面活性剤の効果を高めることで洗浄力を劇的に向上させています。

 

通常洗濯は、水の温度が高いほど汚れが良く落ちます。

 

皮脂や食べこぼしの動物性油脂が溶け出しやすいためです。また、温度が上がることで界面活性剤の効果も高くなります。

 

東芝のドラム式なら、温水洗濯と、冷水+ウルトラファインバブルの洗浄力が同等との試験結果も出ています。

 

さらに、東芝は、ウルトラファインバブルに加え、40℃と60℃、またほかのメーカーにはない50℃という温水を併用できるため、洗浄力が非常に高いです。

 

ほかのメーカーは40℃温水洗浄より温度が高いコースは、化繊ではない白物の衣類だけ使える60℃除菌コースですが、東芝は50℃コースも用意しています。

 

50℃の高温洗浄とウルトラファインバブル、さらにドラム式洗濯機特有の少ない水、濃い濃度の洗剤を使って洗濯するため、ドラム式は洗浄力がいまいちという既存概念を覆す優れたドラム式洗濯機が東芝というわけです。

 

乾燥はどうでしょうか。

 

東芝ドラム式洗濯機は、1100W、1150Whのハイパワーヒートポンプで一気に衣類を乾燥、100分前後と高速で乾燥可能です。

 

ドラム式洗濯機の乾燥がヒートポンプ方式になったことで、消費電力が劇的に低下、省エネで乾燥させることができるようになりました。

 

ヒートポンプ方式の以前はヒーター加熱方式でした。

 

ヒートポンプはエアコン、冷蔵庫と同じ仕組みです。

 

空気を圧縮し、空気の熱を取り出す装置です。

 

理科の実験で経験がある方もいるかもしれませんが、注射器に綿をを入れて、一気に圧縮すると綿が燃えます。

 

それほどの熱エネルギーを空気が持っているということです。

 

スペースシャトルやロケットの大気圏突入は莫大な熱が発生することは有名です。

 

空気との摩擦で生じる摩擦熱だと勘違いされますが、あれは空気圧縮による断熱過熱です。

 

ポンプを使って空気を圧縮すると、電熱線を加熱するよりも効率よく熱を発生させられるのです。

 

ヒートポンプは暖房、冷房のどちらにも利用されます。

 

圧縮して熱を得る方式なのに、どうやって冷房に利用するのでしょうか。

 

ポンプで空気を圧縮すると熱が生まれます。

 

圧縮した空気を圧縮したまま冷やし、減圧すると、圧縮される前よりも空気が冷たくなります。

 

これがエアコンです。

 

エアコンは空気を圧縮し、室外機で熱を放出。

 

冷ました圧縮空気を室内機で利用するというわけです。

 

要するにヒートポンプは、暖房、冷房のどちらにも利用できるというわけです。

 

 

洗濯機のヒートポンプは、暖房側と冷房側のどちらも利用します。

 

それは除湿。

 

氷の入ったガラスのコップの表面が濡れるのは、空気中の水分が冷えて水になるためです。

 

これが除湿です。

 

ヒートポンプの暖房によってドラム内を温めて、衣類の水分をドラム内の空気に蒸発させます。

 

ドラム内の空気が蒸発した水分で満たされると、衣類はそれ以上乾燥しなくなるため、ヒートポンプの冷房側で冷却し、除湿。

 

再び暖房側で加熱して乾いた温かい空気をドラムに送り込んでいるのです。

 

加熱と除湿冷却を繰り返し、衣類を一気に乾燥させるというわけです。

 

ヒートポンプは、ポンプを動かすエネルギーよりも、ポンプが生み出す熱エネルギーの方が高いため、省エネといわれているのです。

 

対するヒーター加熱方式はドライヤーと同じ。

 

電気を熱に変換して加熱します。

 

高温の風が出ますが、消費電力が非常に大きく、ヒートポンプの3倍ほどの電力が必要です。

 

 

ちなみに、ヒートポンプ乾燥は温度が低く、ヒーター加熱は温度が高いといわれていますが、ヒートポンプでも高温の風を作ることは可能です。

 

ただ、温度差が少ない方が電力効率が良いため、消費電力と乾燥能力のバランスを考えて現在のヒートポンプ性能になっています。

 

余談ですが、最新エアコンが省エネなのは、ヒートポンプの動作を微調整できるようになり、最小限の温度差で運転するように調整されているためです。

 

弊害として、除湿能力は低くなっています。氷水の入ったコップにすぐに水滴がつくように、温度差が大きい方が除湿能力が高いのです。

 

最新のダイキン製エアコンは、熱交換器の一部だけを温度差が大きくなるようにする技術を開発し、省エネで高い除湿力を持つエアコンを開発しています。

 

 

話がそれてしまいましたが、ドラム式にヒートポンプを搭載することで、安く早く乾燥させることができるようになりました。

 

 

パナソニックのドラム式洗濯機を見てみましょう。

 

パナソニックがおすすめしているポイントは、40℃のつけ置きコース、すすぎ性能、タオル専用のコース、洗濯槽クリーニングです。

 

40℃のつけ置きコースは40℃というお湯でつけ置きすることで、皮脂の汚れを落としやすくし黄ばみを抑えるというものです。

 

黄ばみの原因は皮脂であり、洗濯しても落としきれない皮脂が空気中で化学変化し黄ばみを作ります。

 

お湯でつけ置きすることで、落ちにくい皮脂汚れもしっかり落とすというコースがメリットになります。

 

すすぎ性能は、水がまんべんなく衣類に降り注ぐことで、洗剤を残さずしっかりとすすぐという機能です。

 

タオル専用コースはパイルを立たせてふんわりと、しかも吸水性の優れるタオルに仕上げるコースです。

 

タオルをふんわりさせる目的で柔軟剤を使う人も多いですが実は逆効果。

 

柔軟剤がタオルの繊維に付着すると、長期間残ってしまい、柔軟剤が水をはじいて吸水性を低下させます。

 

実際に、今までタオルの洗濯に柔軟剤を使っていたなら、柔軟剤なしで選択するとその違いに驚くはずです。

 

パナソニックは柔軟剤なしでタオルをふんわり仕上げることができます。

 

洗濯槽クリーニングは60℃という高温スチームで除菌しカビを防いで汚れを落とすという機能。

 

この他の機能は、東芝のドラム式とほぼ似たような機能となっています。

 

パナソニックのドラム式は、日常の家事である洗濯について、特に何も考えず、意識することなく簡単に選択できるという洗濯機であるように感じます。

 

東芝は洗浄力や洗濯機の基本性能を底上げするような挑戦的洗濯機である一方、パナソニックは良い意味で「一般的な洗濯機」という位置づけでしょう。

 

 

日立のドラム式洗濯機はどうでしょうか。

 

日立の最大の特徴は、横長のボディーに大きなドラムを搭載し、乾燥性能を追求している点です。

 

コインランドリーと異なり、家庭用ドラム式は、どうしてもドラムサイズが小さいため、乾燥時、衣類がほぐれづらくしわになりやすいことが弱点です。

 

日立は、ほかのメーカーに比べて大きなドラムでふんわりと衣類を動かし、高速風を衣類に噴射し、しわを伸ばすため、乾燥性能が優れています。

 

一方、乾燥時間は比較的長めであったり、基本的な性能でパナソニックや東芝に比べて見つけられるメリットはないような気がします。

 

 

シャープはどうでしょうか。

 

シャープの基本性能はほかの洗濯機と比較して、抜きんでている点は見つけられません。

 

一方、AIを搭載し、洗濯物に合わせて洗剤濃度や洗濯行程を勝手に行ってくれる点が最大のメリットです。

 

これまでも衣類の汚れや質を判別してコースを適切に選ぶ機能はほかメーカーでもありましたが、AIを搭載することで、洗濯機が学習しながら最適な洗濯を行います。

 

また、デザイン性にも優れていて、見える場所に洗濯機を置いても、おしゃれな空間を演出できるというのがシャープというわけです。

 

 

 

以上をまとめると、「洗濯する」という基本性能は東芝ば抜きんでており、選択から乾燥まで非常に強力なモーターやヒートポンプを搭載しています。

 

洗濯をするためにドラム式を選ぶなら、東芝が最適なのではないでしょうか。

 

 

 

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