10式戦車が強い理由 | 日本独自の主力戦車

10式戦車が強い理由 | 日本独自の主力戦車

10式戦車

戦車,日本,10式,ひとまるしき

※quotationWikipedia

日本が独自に開発した国産戦車、10式戦車、通称ひとまるしきせんしゃ。海外からも注目される高い戦闘力の詳細と弱点を紹介します。

なぜ10式戦車が開発されたのか

戦後、日本が独自に開発した戦車は4つ。61式、74式、90式そして10式戦車です。

 

戦車の名前は採用された年とあらわすもので、61式は1961年に採用され命名されました。

 

主砲は52口径90mmライフル砲を搭載し、当時最新の戦車を国内で開発しました。

 

現在は前車退役済みですが、2000年まで運用されていたことは驚きです。

 

その後、主砲の性能が上がり、装甲を主砲の攻撃に耐えられるよう設計するなど、戦車が巨大化、重量もどんどん重くなっていきます。

 

自衛隊最大の戦車が90式戦車であり、その重量は50トンを超える巨大戦車です。
戦車,日本,10式,ひとまるしき

※quotationWikipedia

 

90式戦車の戦闘力は世界的にも高く、世界最強のM1エイブラムス(アメリカ)、ナンバー2のメルカバMk4(イスラエル)に次ぐ3位と評価されています。

 

もちろん実戦経験が全くないため実際は不明ですが、主砲や装備、ハイテク機器を総合評価しこの結果となっています。

 

一方、このころから戦争の戦い方が変化し始めます。

 

コンピュータの発達と民間技術の発達です。

 

世界の先進国、とりわけアメリカは、軍のネットワーク化を進め、部隊が独自に判断して動くのでは無く、ネットワークで連携して戦うスタイルへと変化します。

 

また、民間技術の発達で、兵士が持ち運べるサイズの兵器でも、戦車を破壊するパワーを持つものが登場し始めます。

 

さらに、単純に爆薬を地中に埋めて戦車を破壊するIED爆弾の登場で、戦車の地位が下がる危機に陥ったのです。

 

そこで、日本は最新の戦車10式の開発をスタートします。

 

戦車同士、さらに戦車と他の戦闘車両をC4Iシステムのネットワークにつなぎ戦闘力を大幅にアップさせること、そして、住宅街や山にこもった兵士を殲滅できるよう、小型の車両にすることが盛り込まれ、開発がスタートしました。

 

↓暴走する10式戦車 圧倒的機動力

他国の戦車と比べてどうなのか

10式戦車は最新世代の戦車になります。

 

では各国の戦車と比べてその戦闘力はどれほどなのでしょうか。世界最強のM1エイブラムスと比較するとその位置づけが分かります。

 

まず、10式戦車の大きさは、M1エイブラムスより一回り小さくなっています。

 

長さと幅は40pほど小さく、高さは10pほど低くなっています。

 

重さは10式が44トンに対し、M1エイブラムスは62トンもあります。

 

10式戦車の特徴は、まさにこの重量であり、軽量化されることで様々なメリットを生んでいます。

 

アメリカのM1エイブラムスが活躍するのは、中東や砂漠など広大な土地です。一方、日本の場合、日本全国どこに行っても住宅か山しかありません。

 

狭い土地、道路での戦いになるため、車両の小型化、軽量化が必須でした。

 

小型化の結果、様々なメリットが生まれています。

 

例えば、対ロシア、主戦場が北海道を想定して作られた90式戦車では、本州以南の道路や橋は重量制限のため通行できない場所が多く、活動の制限が大きいのに対し、10式は80%以上の橋を通過できます。

 

また、小型化によって燃費が良くなり、燃料タンクのサイズも1100リットルから880リットルに小型化され、更に軽量化に貢献化しています。

 

ちなみに62トンあるM1エイブラムスは、エンジンが特殊なガスタービンエンジンであることもあり、1900リットルという巨大な燃料タンクを積んでいます。

 

ガスタービンエンジンは小型のわりに出力が大きいのが特徴ですが、燃費が悪く、アイドリングしているだけで1時間に45リットルもの燃料を消費します。

 

戦車は常に動いているわけでなく、停止した状態で作戦を遂行することが多く、従来通りディーゼルエンジンで動く10式戦車は効率が非常に良いです。

 

攻撃防御力もかなり高い装備になっています。

 

車両重量44トンのうち、装甲重量は40トンであり、複合素材によって各国の最新対戦車砲の攻撃を防ぎます。

 

また、追加で8トンの装甲を搭載できることから、作戦の種類に臨機応変に対応できます。

 

他に、ミサイルからロックを受けた時にそれを探知するレーザー受信機や、ミサイルのレーダーをかく乱するスモークが自動で発射されるシステムが搭載され、攻撃させない、攻撃されても守り切る鉄壁の防御を持っています。

 

攻撃は各国戦車と同様の44口径120mm滑腔砲、将来的にさらに大きな方を積める余力も残しています。

 

足回りには、能動的エアサスペンションを搭載し、驚くほど滑らかな乗り心地と、常に戦車を水平に保ち、正確な射撃を可能にしています。

 

10式戦車の命中力は非常に高く、動く目標に対し、こちらが悪路を走行しながら正確に撃破する能力があり、これは世界でもトップレベルの命中精度です。

 

小型軽量で燃費が良く、最新の機器を搭載する10式戦車ですが、弱点も存在します。

10式戦車の弱点

小型化には多くのメリットがありますが、それは弱点でもあります。

 

M1エイブラムスに比べ、大幅に軽量化されているにもかかわらず、正面の装甲はM1エイブラムスと同等の性能とのことから、戦車底面の装甲が薄くなっている可能性があります。

 

これは、対戦車地雷やIED爆薬に弱いことを意味します。

 

戦車戦で最強のM1エイブラムスですが、地中のIEDで多くの車両が破壊されたことを考えると、10式の弱点は大きな問題かもしれません。

 

また、最大の弱点は実戦経験が無いことです。

 

世界最強のアメリカ陸軍は、世界最大の軍事費と、世界で最も戦争経験が多い部隊であり、戦いのための兵器を次々に開発しています。

 

素振り最強、投球最速のチームが一度も実践経験がないのと同様に、実戦から得られる経験は軍事費以上に大きいのです。

 

各国の主力戦車を見てみましょう。

最強はもちろんアメリカ

最強の戦車はM1エイブラムス

戦車,日本,10式,ひとまるしき
62トンの巨体と、劣化ウラン弾による貫通力、どの国の戦車でも貫通しない劣化ウランプレート装甲、高度なネットワーク戦闘。

 

他国の戦車では手も足も出ません。

 

イスラエルのメルカバ Mk4

戦車,日本,10式,ひとまるしき

 

65トンある超ヘビー級戦車。敵のヘリコプターを撃ち落とすための管制装置を搭載し、対戦車ヘリを撃墜出来ます。

 

さらに、戦車全周にレーダーを張り、敵の対戦車ミサイルを探知、迎撃ミサイルで迎撃する最新の能動的防御装置も搭載しています。

 

また、万が一被弾しても、ユニット化された部品を交換しすぐに戦場に復帰できるなど、実戦経験が多いイスラエルならではの戦車です。

 

その戦闘力の高さはM1エイブラムスに次ぐ世界2位とといわれています。

 

イギリスのチャレンジャー2

戦車,日本,10式,ひとまるしき

※quotationWikipedia

イラク戦争でも活躍し、輸出にも力を入れている戦車。63トンとこちらもヘビー級。

 

第4世代最新のロシア戦車T-14

戦車,日本,10式,ひとまるしき

※quotationWikipedia

世界で最も最初に第4世代戦車を配備したロシア。砲塔内を無人とし、弾薬の装填から発射までを全自動化した最新車両です。

 

主砲の無人化により、将来は遠隔操作で無人走行することも想定されており、2300両という大量配備が決まっています。

 

中国の99式戦車

戦車,日本,10式,ひとまるしき

※quotationWikipedia

他国より一回り大きな125mm砲を搭載。射撃試験にて、人間が操作しランダムに動き回る目標に対し、46発主砲を発射、全弾を命中させた実力を持つ戦車。

 

現在中国では第4世代戦車を開発しており、圧倒的な資金力を基に、最新戦車を大量配備する可能性があります。

アメリカが持つ危機感

ロシアが最新の第4世代戦車を2000両以上調達。中国も最新の第4世代戦車開発。

 

一方のアメリカは、次世代戦車の配備が遅れており、危機感を募らせています。

 

中国やロシアに対する陸上戦の軍事優位は無くなったともされており、ロシアと中国の戦車部隊を圧倒する最新戦車の開発が進んでいると考えられています。

 

キャタピラーが付いた従来の形ではない、圧倒的戦闘力を持つ戦車も予想されており、今後情報が得られ次第発信していきます。



【最新記事】


弾道ミサイルとは | ICBMなどの威力と防ぐ方法


日本独自の16式機動戦闘車 | 戦車に匹敵する戦闘力


10式戦車が強い理由 | 日本独自の主力戦車


日本がもつ空母のすべて | 世界に通用するのか


なぜ日本と中国の戦いは始まっているのか


アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のすべて


最強の空母打撃群を撃沈する方法はあるのか


最強の大砲 | レールガンのすべて


【空軍】


あまり知らないユーロファイタータイフーン戦闘機の強さとは


日本だけが配備する早期警戒管制機E-767の探知能力の凄さ


アメリカはなぜ弱い攻撃機A-29スーパートゥカーノを開発するのか


ブラックバードSR71はどれほど速いのか


爆撃機比較 | 最強のアメリカは揺るがないのか


軍用輸送機比較 | 世界一大きな輸送機は?


戦闘機のベストセラーF16はなぜ世界中で愛されるのか


40年間以上世界最強であり続けたF15戦闘機のすべて


ロシアのSu-57戦闘機は世界最強のF22を凌駕するのか


RQ-4グローバルホークと無人偵察機・攻撃機のすべて


MQ-25Aスティングレイ無人空中給油機のすべて


世界の水上飛行機 | US2とAG600の特徴と戦力


中国のステルス戦闘機J31のすべて


中国のステルス戦闘機J20のすべて


F2戦闘機のすべて | 船を沈める最強戦闘機


最強のオスプレイのすべて | V-22高速ヘリが注目される理由


世界最強のF22ラプターステルス戦闘機のすべて


UH-60ブラックホーク世界最強で謎のステルスヘリコプター


B-1B爆撃機のすべて | 高速性と搭載量が最強


SR72はマッハ6以上の最新無人偵察機(SR71ブラックバード後継機)


第六世代戦闘機|アメリカ、日本、ロシアの構想


航空自衛隊と中国空軍の徹底比較〜アメリカについていけるのか〜


最強のアメリカ軍だけが装備できるA10サンダーボルトとAC130


米軍最新ステルス爆撃機B21レイダーの強さと技術に迫る


世界で2番目に強いステルス戦闘機F35の最強バトル


米軍最新の空中給油機KC-46Aペガサスの凄さに迫る


【海軍】


中国の空母と空母打撃群 | 世界第2位の軍事力


イージス艦とは | ハエ一匹入れない最強の盾の強さ


航続距離無限 | 原子力空母の驚異の実力と世界最強


1隻で国を亡ぼすコロンビア級オハイオ級潜水艦


世界最強のイージス艦タイコンデロガの強さに迫る


写真で見る最強の海軍とその軍事力は?アメリカ・中国・日本を比較


世界最強の潜水艦シーウルフはどれほど強いか


アメリカ空母と強襲揚陸艦に搭載される艦載機のすべて


世界の空母と空母打撃群を徹底比較・アメリカの次に最強は?


空母打撃群と遠征打撃群の違いと海兵隊最強の地位


空母維持費とジェラルド・R・フォード級空母のすべて


世界最強の米海軍の中でも中核を担う空母打撃群の戦闘力は?


ホバークラフトLCAC-1は最強の揚陸艦


中国軍の実力とは〜アメリカ、中国、日本の海軍力〜


通常動力で最強の潜水艦そうりゅうの実力と嘘と本当


アメリカ軍最新のLCSフリーダム・インディペンデンスは速すぎる!


ついに始動!ズムウォルト!アメリカ海軍最新、最強の駆逐艦


【陸軍】


防弾ガラスは13p大統領専用車を詳しく紹介


軍用車ハンヴィーHMMWVの後継車両JLTVとは


世界最強の戦車M1エイブラムスが強い理由とその伝説を紹介


【武器】


マシンガンのすべて | 威力・連射速度・ランキングを解説


風圧で一帯を破壊する燃料気化爆弾サーモバリック爆弾とは


地中貫通爆弾バンカーバスターの破壊力とは


ミサイル防衛を持つのはアメリカだけ | 日本はミサイルを防げない?


アメリカ開発の命中率100%のスナイパーライフルとは


実用段階に入る最強のレーザー兵器のすべて


核ミサイル防衛の実態-日本は核を迎撃できるのか?


最強のミサイル・トマホークのすべて


たった1時間で地球の裏側までいつでも攻撃できるミサイルを開発中


最強の核兵器ツァーリボンバの脅威の威力とは


通常兵器で最強の爆弾といわれるMOABの威力とは


【全般】


なぜアメリカは北朝鮮と戦争しないのか | 北朝鮮の軍事力


アメリカVS中国の戦闘シミュレーションでよくある間違いとは


核実験をどうやって見抜くのか?核実験の方法と種類


ロシア戦闘機を撃墜したトルコ軍の実力とは


ロシアが最新の長距離高速の核魚雷を開発?誤ってテレビで放送


軍事関連記事すべてを見る


【インタレスト情報新着記事】


ビルゲイツは本当にビジネスクラスに乗らないのか


各種筋トレサプリのタイミングを超詳しく紹介


このエントリーをはてなブックマークに追加