RQ-4グローバルホークと無人偵察機・攻撃機のすべて

RQ-4グローバルホークと無人偵察機・攻撃機のすべて

無人機

グローバルホーク,無人偵察機,無人機
無人航空機とは、その名の通りパイロットを乗せず、無人で飛行する航空機のことです。

 

撃墜されたときに人的被害が無いことや、途中でパイロットが交代でき、長時間の任務をこなせるという特徴がある無人機の詳細を紹介します。

意外に古い歴史

無人機の歴史は古く、1849年にオーストリアが無人の気球をを使い敵地を攻撃したことに始まります。

 

1900年になってから、パイロットの訓練用の無人飛行物体が開発されるなどしており、意外に古い歴史を持っています。

 

しかし、本格的に開発が始まったのが1959年のアメリカでした。

 

当時アメリカは各地の戦争に介入し、敵地で貴重なパイロットを失っていました。

 

1960年に開発をスタートし、1964年にアメリカは無人機を戦争に投入しています。

 

投入された無人機がライアン・モデル147、ライアンAQM-91ホタル、ロッキードD-21であり、どの機種も今見ても古さを感じず、最先端の技術に見えます。

 

ライアン・モデル147
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ライアンAQM-91ホタル
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ロッキードD-21
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意外に古い歴史を持つ無人機ですが、当時は通信用衛星やGPSが貧弱であったため、きめ細かい任務をこなすことができず、おとり(デコイ)として利用されたり、特攻自爆機として利用されたりしていました。いわゆるミサイルとほぼ同じだったのです。

最新の無人機 グローバルホーク

最も有名な無人機は、RQ-1 プレデターとRQ-4 グローバルホークです。

 

RQ-4 グローバルホークは無人偵察機に分類され、攻撃力を持たない純粋な偵察機です。
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飛行中の写真を見ると、小さな飛行機に見えますが、その機体は意外に巨大です。全長が13.5mに対し、翼の両端までの長さが35.5mと、非常に翼が長い設計で、高高度を長距離飛行するのに適しています。

 

空からの偵察はアメリカ軍は主に3種類を用いており、偵察衛星、高高度超音速偵察機、そして無人偵察機を利用します。

 

偵察衛星は、撃墜される心配のない宇宙空間から撮影可能で、最新の軍事衛星は車両まで判別できるほど解像度が高いといわれています。しかし、数に限りがあり、数十分から数時間おきにしか同じ場所を偵察できないためきめ細かな偵察には不向きです。

 

そこでアメリカは、撃墜されることがない高高度をマッハ6という圧倒的な速度で偵察できるSR72の開発を進めていますが、マッハ6という速度では、上空にとどまることができず、こちらもきめ細かな偵察には不向きです。

 

RQ-4 グローバルホークは、低高度をゆっくりと飛行し、リアルタイムに敵地を偵察し、撃墜されても被害を最小限にするために無人機としました。

 

独特の形状は、ステルス性能と偵察機材を収めるスペースの両立のためであり、その姿は不気味そのものです。頭の部分のぼっこっと膨れた中には高性能レーダーを搭載しています。

 

その解像度と処理能力は驚異的です。

 

具体的に見てみましょう。

 

グローバルホークは最長30時間飛行を続けることができ、その間に10万平方キロメートルを捜索可能です。これは韓国とほぼ同じ広さです。

 

要するに、グローバルホークを一度飛ばせば、韓国ほどの広さ全域を詳しく偵察が可能なのです。

 

搭載するセンサーは合成開口レーダー、光学センサー、赤外線センサーの3つであり、すべてのセンサー情報を1つに統合する処理が自動で行われます。

 

各センサーには広域モードとスポットモードに2タイプを切り替えることができ、広く敵を探し、発見した敵にスポットを当ててより詳しくターゲットを解析し追跡を続けることも可能です。

 

さらに、移動物体を自動的に捜索する移動目標表示モードも備えており、グローバルホークから逃げることは不可能です。

 

一例として、実際にアメリカで発生した山火事をグローバルホークが撮影した写真が公開されています。

 

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赤外線センサーの画像ですが、鮮明に撮影されており、センサーの高性能さを実感できます。

 

この写真はかなり解像度が落とされているものであり、実際に軍が入手する画像は驚異的な解像度のデータを入手しており、ターゲットを詳しく解析可能となっています。

 

グローバルホークの航続距離は22,000qと、地球の裏側まで飛行することが可能となっており、一般的な戦闘機が約2000qなので、そのすごさがわかります。

 

グローバルホークが遠隔操作で離陸する姿です。後ろから車で追いかけながら撮影しており、無人で動く姿が不気味です。

 

翼が異様に長いことも特徴の一つですね。

 

近年、中国軍、とりわけ空母打撃群を創っている中国海軍の動きが日本の脅威となっており、政府はその対処にグローバルホークを利用する方針です。

 

現状、日本は有人偵察機しか保有しておらず、リアルタイムに偵察するには費用やパイロットの負担が大きすぎる問題に直面しています。

 

そこで、中国軍の急速な軍事力向上に対応するため、日本は3機のグローバルホーク購入を決定しており、2020年ころの運用開始を目指しています。

 

 

グローバルホークが偵察専門の無人機であるのに対し、RQ-1 プレデターは偵察と攻撃を兼ねた万能無人機です。

 

RQ-1 プレデターを進化させ、より能力をアップさせたMQ-9 リーパーが現在アメリカ軍に無人攻撃機の主力になっています。
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両翼に6つのハードポイントがあり予備燃料、対戦車ミサイル、対地ミサイル、さらには空対空ミサイルも搭載可能です。

 

パイロットはMQ-9 リーパーをアメリカ本土から遠隔操作可能なため、命の危険をさらすことなく戦争に参加することが可能になり、戦争を劇的に変化させた技術の一つとなりました。

 

メディアの報道では、朝自宅から出勤し、戦闘に参加し、その晩には家族と夕食を食べるというギャップがストレスを与えていると指摘していますが、命の危険をさらすことなく戦闘することは画期的であり、今後ますます無人機が増えていくことが予想されています。



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