水陸両用車のすべて | 日本も採用する最強の強襲部隊

水陸両用車のすべて | 日本も採用する最強の強襲部隊

水陸両用車

水陸両用車,AAV7,日本

※quotationWikipedia

水陸両用車とはその名の通り、水上と陸上のどちらも走行可能な車両です。

 

上陸作戦の主役ともいえる水陸両用車について詳しく紹介します。

海から忍び寄る重車両

水陸両用車は、こんな感じで一気に揚陸作戦を実行します。

 

揚陸作戦は海から陸へ突撃するという単純な名称ですが、その作戦は実に複雑です。

 

最も難しいのは戦車や装甲車の揚陸です。

 

海岸へ戦闘車両を揚陸させるには、戦闘車両が重すぎるのです。

 

通常、戦車の輸送には輸送機や輸送船、そしてヘリコプターを利用します。

 

しかし、当然これらにはデメリットがあります。

 

輸送機や輸送船は、当然空港や港、広大な敷地が必要であり、戦闘が激しい地域へは輸送できません。

 

また、ヘリコプターは重量制限から、軽い戦闘車両しか輸送できず、吊り下げの準備や片付けに時間がかかるため機動力に劣ります。
そこで、強襲揚陸艦という母船から、海上に出動できる水陸両用車が開発されました。

 

最も有名なのがアメリカが開発したAAV7です。

水陸両用車AAV7

水陸両用車,AAV7,日本

※quotationWikipedia

AAV7はアメリカが開発した水陸両用車であり、1972年から運用をスタートしました。

 

ベースの車両を統一し、戦闘に合わせて攻撃兵器をカスタマイズしています。

 

AAV7は年々アップグレードを続けており、現在アメリカが配備する最新版は、エンジン出力が525馬力のディーゼルエンジンで、オンロード72q/h、オフロードで32km/h、水上は13km/hという高性能を発揮します。

 

装甲は強度が高く軽量な複合素材を使用、また後付けできる強化装甲キットは浮力の大きな素材を採用しており、防御力を落とすことなく、水に浮くことができる軽量な車両となっています。

 

AAV7はアメリカ以外に、アメリカに近い各国に採用されています。

 

1500両ほどが製造され、そのうちアメリカは1310両を保有、他、韓国が160両、台湾は54両で現在追加で36両を発注、ブラジルやイタリアも採用しています。

 

そして日本は58両のAAV7を保有しています。

日本が持つAAV7

水陸両用車,AAV7,日本

※quotationWikipedia

日本は海上、陸上、そして航空自衛隊の3部隊を運用していますが、その中の陸上自衛隊に水陸機動団が2018年に設立されました。

 

所属は陸上自衛隊ですが、性質はアメリカの海兵隊に似ています。

 

アメリカは、海軍、陸軍、空軍に加え、海兵隊を保有しています。

 

当時、揚陸作戦だけを行う海兵隊は、費用対効果が薄く、アメリカの中では海兵隊不要論が出るほど注目が低かった部隊です。

 

しかし、強襲揚陸艦の登場でその地位が向上します。

 

アメリカ海軍は、空母11隻とそれを護衛する部隊からなる、11ユニットの空母打撃群を持っています。

 

1ユニットので陸海空すべてに対して火力を投下できる部隊は使い勝手がよく、その戦闘力の高さから政治的にも利用されるなど、絶大な影響力を発揮します。

 

しかし、空母打撃群にも弱点があります。それは揚陸能力です。

 

敵の航空機、戦闘艦、陸上の重火器をつぶせたとしても、揚陸部隊を持たないため、実効支配はできません。

 

そこで、強襲揚陸艦を中心とした遠征打撃群10ユニットを獲得し、揚陸能力を強化した海兵隊が、陸海空にかたを並べる4軍制を獲得しました。

 

現在、強襲揚陸艦の戦闘機が能力の低いハリアーから、最新のステルス戦闘機F35に置き換わりつつあり、遠征打撃軍が空母打撃群並みの力を持っています。

 

それに加え、最強のコマンド部隊を乗せ、揚陸作戦も実行できます。

 

要するに、遠征打撃群1つで、敵の戦闘機、戦闘艦、陸上の重火器をつぶし、敵地に侵入、実効支配できる即応部隊として最強の位置づけになっています。

 

すべての戦闘に対応できる集団と装備が1つのユニットになり、世界中に派遣できるのです。

 

 

このように、海兵隊は最も戦闘が激しい地域、そして戦闘の初期に投入される実戦的部隊です。

 

日本も水陸機動団を創設し、離島に対する攻撃力を強化しています。

 

なぜ、日本は離島防衛を強化するのでしょうか。

フォークランド紛争と中国

1982年という最近のこと、イギリスが保有する離島、フォークランドが突如アルゼンチンに実効支配され、フォークランド紛争が発生します。

 

イギリスが実効支配していたフォークランドですが、当時はイギリスもフォークランドを軽視しており、駐留する軍も軽装備部隊のみでした。

 

アメリカがアルゼンチンの不審な動きを察知し、イギリスに通達するも、まさか攻めてこないと対策されることはありませんでした。

 

しかし、突如としてアルゼンチンがフォークランドに侵攻、イギリスから領土を奪います。

 

イギリスはフォークランドを奪還するために、空母や大規模な戦闘艦を派遣し、ようやくフォークランドを奪還しました。

 

この紛争から分かることは、領有権をいくら主張しようと、実効支配されたら終わりだということです。

 

結局のところ、離島を防衛するには、相応の軍事力を置き、敵に実行支配をあきらめさせることが最大の防御というわけです。

 

現在、中国は一つの中国を謳い台湾の実効支配を目論んでいます。

 

さらに、尖閣諸島、ひいては沖縄の領有まで主張しています。

 

一昔前まで、中国の弱点は揚陸部隊であり、口で脅すだけで実際に上陸部隊を揚陸させる力はありませんでした。

 

しかし、最新の071型揚陸艦を就役させ、揚陸部隊の組織を強化した結果、台湾への揚陸が現実的になりつつあります。
水陸両用車,AAV7,日本

※quotationWikipedia

敵国の侵攻は突然始まります。

 

フォークランドも、まさか実際にアルゼンチンが実際に攻めてくることはないと思われていた中で、突如始まりました。

 

台湾も同様です。

 

台湾は中国から独立した国家と主張しアメリカの支援もあり現状独立していますが、中国は台湾は中国の領土だと主張しています。

 

現状、アメリカに支援された台湾は現状を維持していますが、力のバランスが中国に傾きつつあります。

 

実際に、中国は国際法上認められていない人工島を作り、軍事基地を建設しています。

 

少し前までは、アメリカ軍が支配するエリアだったため、人工島を作るなど強硬することはできませんでしたが、軍事力の拡大で人工島創設を強行、反対する世界の世論など無視しても、人工島を作ることができるパワーを中国が持っています。

 

台湾支配も、中国の軍事力によって現実になろうとしており、いくら世論が反対しても、実効支配されてしまえばそれで終わりです。

 

 

現在、沖縄は日本の領土です。中国が沖縄の領有権を主張しても、「何を言っているんだばかばかしい」と相手にしないはずです。

 

しかし、ある日の未明、突如中国の戦車部隊が沖縄街中に出没、沖縄の中枢を支配し、支配されるということは、ありえないことではないのです。

 

水陸起動団の設立、そして水陸両用車の配備は、中国からの攻撃抑止力になります。

 

日本が揚陸部隊の戦力を上げた場合、例えば中国が尖閣に進行するには、水陸起動団の対策をしなければなりません。

 

結果的に、水陸機動団の創設が中国の尖閣実行支配をあきらめさせる一つの手段となっています。

中国の揚陸能力が大幅に向上

中国は仮想敵国の一つ、台湾を支配する装備を急速に開発、配備しています。

 

中国が持つ水陸両用車の性能は驚異的です。

 

その名は05式水陸両用歩兵戦闘車。
水陸両用車,AAV7,日本

※quotationWikipedia

主砲は戦車並みの105oを搭載。

 

地上65km/h、水上は40km/hという圧倒的なスピードで動きます。

 

水上をサーフボードのようにして進むため、水中の機動力は圧倒的です。主砲サイズも戦車並みであるため、この水陸両用車は非常に厄介な存在になります。

 

配備数は明らかにされていませんが、台湾に突如侵攻、数日から数週間で台湾全土を制圧できる能力を手に入れようとしているのは確かです。



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