イギリスの空母クイーンエリザベスの戦闘力と詳細

イギリスの空母クイーンエリザベスの戦闘力と詳細

クイーンエリザベス

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※quotationWikipedia

クイーンエリザベスは2018年に就役したイギリス最大の空母です。

 

運用初期の任務が日本周辺の海洋プレゼンス強化ともいわれており、中国けん制のために日本周辺へ派遣することも計画されています。

 

クイーンエリザベスの能力を詳しく紹介します。

ヨーロッパ最大の空母

クイーンエリザベスのサイズは65,000トンであり、アメリカを除けば世界最大級の空母となります。

 

クイーンエリザベス建造には、いくつかのドラマがありました。

 

イギリスにとって最も大きなイベントはフォークランド紛争です。

 

1982年と比較的最近、イギリスが領有するフォークランド諸島に、アルゼンチン軍が突如として進軍を開始。

 

軍事力によってイギリスがアルゼンチンにフォークランドを奪われます。

 

フォークランドを奪われたイギリスは即座にフォークランド奪還を明言し、アルゼンチンと軍事衝突が起こりました。

 

フォークランドは南アメリカ、アルゼンチンのすぐ横に位置する一方、イギリスからは遥か遠い場所にあります。

 

軍事における最大の防御は物理的な距離なので、この紛争はアルゼンチンが圧倒的有利な地理関係にありました。

 

イギリスはフォークランド奪還のために、多くの輸送船、軍艦、そして空母を出動させます。

 

空母には単距離で離陸できるハリアーを搭載し、アルゼンチン空軍に対抗しました。

 

紛争の結果、イギリスはフォークランドを奪還し、アルゼンチンはフォークランドから撤退、1990年に紛争が終結しました。

 

この紛争は、近代化された軍同士の初の大規模衝突であり、最新兵器の有用性が証明される形となります。

 

その一つがイギリスが保有していた空母インヴィンシブル級航空母艦です。
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インヴィンシブル空母は20,000トンと、日本のいずも型よりも小型の空母でしたが、単距離離陸ができるハリアーとの相乗効果で絶大な戦力を発揮しました。

 

一時、イギリスは経済難によってすべての空母を解体、空母が無い空白期間が存在しましたが、フォークランド紛争によって空母の有益性を評価され、クイーンエリザベスが開発されました。

 

また、イギリスが空母を開発したもう一つの理由が、ヨーロッパに空母が1隻しかないことです。

 

現在ヨーロッパで空母を持つのがフランスです。

 

フランスはアメリカ以外で唯一原子力空母を開発、シャルル・ド・ゴールを運用しています。

 

ただ、原子力空母は、原子炉のオーバーホールに年単位の改修が必要となり、シャルル・ド・ゴールが改修中、ヨーロッパに空母が1隻もない状態が生まれます。

 

これらの理由により、イギリスはヨーロッパの軍事プレゼンス維持のためにもクイーンエリザベスを開発しています。

イギリスの空母活用方法

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※quotationWikipedia

イギリスはクイーンエリザベス級を計2隻運用する予定です。

 

クイーンエリザベス1隻約5000憶円を2隻で1兆円、1年の運用コストが600憶円、艦載機に1兆円、その他さまざまなコストを加えると約2兆3000憶円という巨額をかけ、空母を維持していく予定となっています。

 

ちなみに日本の自衛隊の年間予算が5.5兆円なので、相当な費用をかけていることがわかります。

 

イギリスはクイーンエリザベス空母をヨーロッパの象徴的空母として運用します。

 

最終的に、ヨーロッパはイギリスの空母2隻とフランスの空母1隻で空母3隻体制を構築します。

 

また、空母以外にヨーロッパ各国と軍事協力を結び、欧州連合防衛軍を構想しています。

 

よって、イギリス以外、空母は様々な任務に派遣されることが予想されます。

 

空母に搭載される艦載機は、アメリカが開発した第5世代のステルス戦闘機F35。

 

ヘリなどの艦載機を合わせて最大50機ほど搭載できるとされ、前世代のインヴィンシブル級から大幅にアップグレードされています。

 

乗組員は670人ほどと、最新のコンピュータ制御によって最小の操作人数でクイーンエリザベスが動きます。

 

ガスタービンエンジン4機、ディーゼルエンジン2機を搭載し、エンジンすべてを発電専用とし、スクリューの駆動を電動化しています。

 

原子力ではない通常動力型空母ですが、その航続距離は19,000q、地球を半周以上できる距離なので、燃料補給なしで地球上のどこでも到達できるというわけです。

 

大量の艦載機を搭載し、世界中を活動できるクイーンエリザベスですが、弱点もあります。

クイーンエリザベスの弱点

最大の弱点は固定翼早期警戒機が搭載できない点です。

 

クイーンエリザベスは巨大な空母ですが、カタパルトを搭載していないため固定翼の早期警戒機を搭載できません。

 

早期警戒機は空母防衛のためには非常に重要な飛行機です。

 

日本だけが配備する早期警戒管制機E-767の探知能力の凄さに紹介する通り、地上やイージス艦に搭載されたレーダーは、長距離探知は可能ですが、海面すれすれでやってくる敵を発見できない弱点があります。

 

地球は丸いため、低空では水平線の陰に隠れてしまうためです。

 

そこで、100,000トンという巨大空母を11隻保有するアメリカは、すべての空母に5機の早期警戒機を搭載し、常に空母周辺に早期警戒機を上空待機させ警戒を行っています。

 

早期警戒機のデータはイージスレーダーや各種レーダーとリアルタイムにリンクされ、防空の「システム」として常に稼働しています。

 

実際に先ほど紹介したフォークランド紛争では、イギリスは早期警戒機を満足に運用できなかったため、低空から侵入してくるアルゼンチン戦闘機に多くの艦船を撃沈されています。

 

そこで、クイーンエリザベスにはヘリコプター型の早期警戒機を搭載し監視を行う方式にしていますが、行動半径が固定翼に劣るため、やはりアメリカが持つフルスペック空母に比べれば作戦能力は劣るのが現状です。

運用

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※quotationWikipedia

イギリスがクイーンエリザベスを投入する状況は以下の3つです。

 

1つは紛争初期、外国の基地を利用できない期間に空母を派遣し、航空機を運用すること。

 

2つ目は外国の基地を利用可能になっても、十分な面積を活用できず、戦闘機や航空機の運用に支障があるケース。

 

3つ目は政治的、軍事的な抑止力です。

 

アメリカは、1つの空母に数隻のイージス艦と攻撃潜水艦を護衛に付け、1つのユニットとして運用しています。

 

このユニットを空母打撃群と呼び、1つの空母打撃群は1つの国家の軍事力に匹敵するパワーを持ちます。

 

そして11ユニットを世界中に展開させ、世界各国の軍事、そして政治にまで空母打撃群を活用し、アメリカの圧倒的経済を維持しています。

 

過去、中国と台湾がもめた際にアメリカは、2ユニットの空母打撃群を中国に派遣、中国の脅しを完全に無視し、艦載機とミサイルで威嚇し、戦わずして中国軍の演習を中止させ撤退させています。

 

また最近では北朝鮮に2ユニットの空母打撃群を派遣、大統領が発言する北朝鮮への脅しを、口だけでなくいつでも実行できる体制を構築し、交渉を進めました。

 

空母は性質上、1隻でも相当な軍事力を持ち、また、空母は国の象徴とし撃沈を困難にしています。※詳細は最強の空母打撃群を撃沈する方法はあるのか

 

イギリスが空母を2隻保有し、フランスと共同で運用することになれば、ヨーロッパ全体の軍事的、そして政治的プレゼンスが確実に向上すると考えられます。

フォークランドは再び取り戻せない

フォークランド紛争はイギリスの勝利で幕を閉じましたが、現在もアルゼンチンはフォークランドの領有権を主張しています。

 

さらに、フォークランドで敗北したアルゼンチンは中国に接近、最新の軍事兵器を中国から輸入し始めています。

 

中国の最新兵器の質はすでにアジアでは圧倒的となっており、対抗できるのはアメリカのみというが現状です。

 

もし、同じようにフォークランドが再びアルゼンチンに占領された場合、イギリスが奪還することは不可能だとイギリス内部でも言われています。

 

最新の空母が就役し、太平洋にもプレゼンスを強化していく考えのイギリスですが、日本やアジア諸国が中国に対抗するには、世界各国との連携を深めていくしかないのが現状です。

 

軍事と経済は完全にリンクしています。中国軍の圧倒的パワーの背景には、強力な経済力があります。

 

日本の経済力を我々が盛り上げなくてはなりません。



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