たった1時間で地球の裏側までいつでも攻撃できるミサイルを開発中

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いつでもどこでも攻撃できるPGS

PGS,CPGS,通常兵器即時全地球攻撃
現在、アメリカ軍は核抑止力を補完する目的で、全地球型の通常兵器を開発しています。

 

コンセプトは明確であり、地球のどこでも1時間以内に攻撃できることを目的にしています。

 

その名もPGS(Prompt Global Strike)といわれています。

 

今回はそんなPGSについて詳しく見てみましょう。

核兵器と通常兵器の格差

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通常兵器で最強の威力がある爆弾は通常兵器で最強の爆弾といわれるMOABの威力とはで紹介しました。

 

MOABは巨大な爆弾であり、核爆発と間違われるほどのきのこ雲を作り、周辺を廃墟にする兵器です。

 

他方、核兵器はMOABを圧倒的に上回る破壊力を持っており、第二次世界大戦以降、大きな戦争が起こらないのは、核兵器による抑止力が要因の一つとなっています。

 

一方で、核兵器は威力が強力で、一発でも使用すれば報復合戦となり地球は滅びてしまいます。

 

よって、核兵器は使えない兵器といわれています。

 

アメリカやロシア、中国は、この使えない核兵器を大量に保有しており、その維持費だけでも軍事費をひっ迫するほどとなっています。

 

また、核兵器の配備数が増えれば増えるほど、核ジャック対策に予算を使わなくてはなりません。

 

核兵器と通常兵器の格差が非常に大きく、アメリカは核兵器と通常兵器の格差を埋めるべく、PGSの開発に乗り出しました。

PGSとは

PGS,CPGS,通常兵器即時全地球攻撃
PGSとは通常兵器型即時全中攻撃とも呼ばれており、その名の通り、即時、どこでも攻撃できる通常兵器です。

 

弾頭に爆薬などを搭載せず、運動エネルギーだけで目標を破壊します。

 

このPGSはどのようなケースに使用が想定されているのでしょうか。

 

PGSが最も効果を発揮するのは、中小国の指導者や反政府組織、そしてテロ組織のトップへの攻撃と、抑止力の明示です。

 

現在、テロ組織などへの攻撃は、戦闘機やトマホークなどの兵器が主流ですが、これらの攻撃にはデメリットがあります。

 

まず、戦闘機は、世界中に抑止を利かせるためには、空母を紛争地帯に派遣しなくてはいけません。

 

アメリカは最強の空母打撃群を11個保有していますが、戦闘機の活動半径に敵の組織が常に入っているとは限りません。

 

よって、敵を攻撃するために空母を全速力で敵地付近に派遣しますが、敵にとって時間に猶予があることになります。

 

また、戦闘機を発進させたとしても、ある程度の防空網が整った組織は戦闘機の接近を把握、迎撃することが可能です。

 

戦闘機には当然兵士が乗っており、撃墜された場合の人員損失リスクが付きまとうために、攻撃決断に時間がかかります。

 

 

敵組織は、これらのリスクを交渉のカードにするわけで、最強のアメリカといえども通常兵器の仕様にハードルと限界があるわけです。

 

 

人員損失のリスクを減らすためにトマホークを用いられていますが、トマホークの射程は3000kmとなっており、発射プラットホームを敵の近くまで移動させなければなりません。

 

そして、トマホークの速度は亜音速で遅く、迎撃が容易な点も問題の一つです。

 

 

 

これらのデメリットを解決するのがPGSという訳です。

 

 

PGSは発射されると僅か数十分で着弾します。

 

超高速で目標に向かうために、探知は困難で、迎撃は不可能です。

 

PGSが配備されることで、いつでも敵の頭(トップ)を叩くことができるため、PGSが配備された場合、敵組織のトップはアメリカに攻撃を仕掛ける際には自分の命を懸ける必要が出てきます。

 

例えば、某国がアメリカ軍基地を攻撃するとします。

 

これを宣戦布告とみてアメリカが報復する場合、敵の防空網や重要施設をつぶしたあと、地上戦に入ります。

 

かなり大規模な作戦が必要になりますし、相手国の損害も大きくなり、戦争に踏み切るためには世界世論の納得が必要になります。

 

 

一方PGSが配備されれば、敵組織の拠点を即座に潰すことができ、また、敵組織のトップを直接潰すことも可能で、一般市民を巻き添えにする心配もなくなります。

 

そうなれば当然攻撃の敷居が下がるわけで、敵組織に対する抑止効果を発揮できるということです。

 

PGSのリスク

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PGSは核兵器と通常兵器の間を埋める最強兵器になりますが、一方でPGSにはリスクが付きまといます。

 

もっとも懸念されるリスクは、核兵器の誤認のリスクです。

 

PGSは性質上、ICBM級のミサイルで発射されることを想定しています。

 

ロシアや中国は、アメリカがPGSを積んだICBMを発射しても、これが核兵器か通常兵器か区別がつきません。

 

誤認によって、ロシアや中国が報復措置をとった場合、全面核戦争に発展するリスクを秘めています。

 

 

ただ、現状では、地球上のICBMを探知できるのはアメリカとロシアだけになっているため、アメリカとロシアの情報共有がうまくいけば誤認のリスクは回避できます。

 

 

PGSが配備されれば、アメリカに攻撃を仕掛けた瞬間に自分が狙われる危険があるということで、使えない核兵器の抑止を補完する最強の兵器になる可能性があります。

 

PGSは現在開発中であり、完成はまだ当分先になります。

 

このような兵器が開発され、抑止効果を発揮し、無慈悲な戦争が減ることを祈っています。



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