中国の空母と空母打撃群 | 世界第2位の軍事力

中国の空母

中国,空母
経済規模は3倍、軍事費は4倍と、日本を遥か後方に抜き去った中国。

 

アメリカに追いつけ精神で、経済、軍事力を急成長させる大国の中国は、空母を就役させ、アジアの派遣を握ろうとしています。

 

中国の空母や空母打撃群の詳細と、その戦闘力を詳しく紹介します。

中国最初の本格的空母

001型航空母艦の遼寧。

 

これは中国が初めて持った本格的な空母です。

 

まずは訓練の様子を見てみよう。

 

既に、多数の護衛艦を引き連れ、最低限の作戦遂行能力を手に入れている。

 

 

この空母、もともとはソ連が建造を進め、8割程完成していたもので、ソ連から独立したウクライナが所有していました。

 

ウクライナは空母を建造する技術や運用する費用がなく、解体を計画していた矢先、マカオのカジノ運用会社から購入の打診が入ります。

 

カジノ運用会社は、水上カジノを創るために空母を売ってほしいと持ち掛け、ウクライナはこれに同意します。

 

しかし、実際にはカジノ運用会社は建物も電話番号も存在しないペーパーカンパニーであり、交渉裏には中国軍がついていました。

 

空母を手に入れた中国は、建造を進め2012年に正式に中国軍の配属になりました。

 

この空母のサイズは6万トンクラスとかなり巨大です。

 

世界の空母と空母打撃群を徹底比較・アメリカの次に最強は?で各国の空母を紹介していますが、10万トンクラスの超巨大空母を11隻運用するアメリカを除けば、ロシアと並ぶ最大級のサイズです。

 

遼寧が中国軍の手に渡った直後は、世界中のメディアは楽観的報道をしていました。

 

運用までには相当時間がかかるため、当面の間は脅威にならないと報じましたが、その僅か2か月後には空母から戦闘機を離着艦させ、訓練をスタートさせます。

 

そして、2016年には空母打撃群に近い艦隊を組み、遠洋を航行。中国軍は予想を超える早さで実力を上げてきていることが明白になりました。

中国の空母打撃群

「空母1隻だけでは戦力にならない」と中国の空母を叩く声が上がっていますが、すでに中国は追加で4隻の国産空母の建造をスタートさせています。

 

中国の国産空母001Aは、遼寧を改修した技術を基に、ほぼ同じ形で1から空母を作り上げました。

 

そして、つい先日正式に進水させています。

 

さらに、中国は3隻目となる002型の建造が始まっており、こちらはアメリカが保有する空母と同様、蒸気カタパルトか電磁カタパルトを搭載するとみられています。

 

現在中国が持つ空母は、スキージャンプ方式です。その名の通り、空母前方がジャンプ台のようになっており、加速した戦闘機は空に向かってジャンプするように離陸します。

 

スキージャンプ方式は、特別な技術がいらず簡単に建造できる一方、時間当たりの離陸数はカタパルトに劣ります。

 

一方、カタパルト方式の技術は非常に難しく、中国がすでにこの技術を完成させているとすれば、相当に軍事技術が進んでいることになります。

 

さらに、中国は004型、005型の国産空母を、アメリカと同様に原子力空母にすると報じており、空母単体としてアメリカと同等の空母を手に入れる可能性が高くなっています。

 

計画が順調に進めば、中国は今後十年で5隻の空母を保有することになります。

 

世界最強の米海軍の中でも中核を担う空母打撃群の戦闘力は?で紹介する通り、空母は単体では何の役にも立ちません。

 

巨大な船体はミサイルに狙われれば一撃で沈没するからです。

 

よって、空母は必ず複数の船で構成される艦隊を組み行動し、この艦隊を空母打撃群と呼びます。

 

アメリカは、日本が持つイージス艦よりもさらに処理能力が高いタイコンデロガ級イージス艦を1隻、そのイージス艦に指揮される、日本も持つアーレイバーク級イージス艦を2隻、原子力攻撃潜水艦1隻を空母の護衛に付けています。

 

空母打撃群の防御力がどれほどすごいかは、イージス艦とは | ハエ一匹入れない最強の船を見ればすぐに実感できます。

 

話がそれましたが、中国もアメリカと同様に打撃群を創るために急ピッチで護衛艦の建造を進めています。

 

中国は空母を中心に、イージス指揮艦1隻、イージス艦2隻、フリゲート1隻、コルベット艦1隻、攻撃型潜水艦1隻で空母打撃群を構成するとしています。

 

各艦の戦闘力は写真で見る最強の海軍とその軍事力は?アメリカ・中国・日本を比較にて紹介しています。

 

中国海軍は2030年に空母4隻、潜水艦99隻、駆逐艦・護衛艦100隻、フリゲート26隻、揚陸艦73隻、ミサイル艇111隻を配備するとしており、船の総数だけ見ればアメリカを上回る予定になっています。

 

また、中国国産空母に搭載される戦闘機として、F35に匹敵するとされるJ31が候補になっています。

 

中国最新のステルス戦闘機J31は、日本が持つ最強の制空戦闘機F15では歯が立ちません。

 

中国が中古空母を改造していた2010年ころまでは、コピーだの古いだのさんざん叩かれていましたが、その軍事力はアメリカに着実に近づいています。

近い将来アジアは中国が支配する

現在、世界はアメリカにコントロールされています。

 

軍事的優位性を示す指標として、制海権があります。

 

海を力でコントロールするパワーです。

 

現在、アメリカは11隻の空母を運用させ、世界中の海の制海権を持っています。

 

いやいや、領海や国際法上、各国はちゃんと制海権を持っていると思うかもしれませんが、もしアメリカがその気になれば、世界中の海の自由を力でコントロールできるパワーがあります。

 

例えば、サウジアラビアの南にある、アラビア海を通行するするときは許可を取ってください。さもなければ、無断通行とみなし撃沈します。と日本が宣言したとします。

 

しかし、実際には自衛隊にはアラビア海をコントロールする力を持っておらず、絵空事になります。

 

一方、もしアメリカがこの宣言をした場合、周辺には即時対応できる艦隊を保有しており、この宣言を実行できます。

 

これが制海権です。

 

世界中の海をコントロールできるのは、世界でも唯一アメリカだけです。

 

そして、この状況を変えようとし、実際にその力があるのは唯一中国です。

 

下の図は第一列島線、第二列島戦と呼ばれる海域です。

 

中国,空母

 

2本ある線の内側の線を第一列島線と呼び、2010年ころまでに中国はこの海域の制海権を確保しました。

 

この海域の内側は領海ではないので自由に船が通行できますが、中国がその気になれば一瞬で敵軍を殲滅できるエリアです。

 

この海域にいる船は中国軍に従わざる得ないエリアということです。

 

台湾海峡危機の頃は、アメリカ軍は中国の脅しを無視し、第一列島線内で自由に艦隊を活動させていました。

 

しかし現在、第一列島線内の制海権は中国にあるため、アメリカ軍ですら、自由に活動することは出来ません。

 

さらに中国は、空母の建造によって第二列島線内の制海権を2020年までに確保するとされています。

 

アメリカは、アメリカが持つ制海権を維持しようとしており、特に中国が第二列島線を支配することを防ごうとしています。

 

アジア地域のコントロールは、アメリカ海軍の中でも最大規模を誇る第7艦隊が担当しています。

 

第7艦隊は空母打撃群1ユニットを保有し、多数のイージス艦、戦闘機などが活動しています。

 

第二列島線の制海権を握ろうとする中国に対し、アメリカ軍最大艦隊である第7艦隊はそれを阻止しようとしています。

 

当初アメリカはジェラルド・R・フォード級の就役をもって、1つの空母を引退させる予定でしたが、中国軍の成長から、退役を中止し、11の空母と打撃群を維持することを決定しました。

 

さらに、ジェラルド・R・フォード級2番艦の就役後も空母の退役を中止し、12ユニット体制にすることも決定。アジア周辺に追加した空母の母港を設置する方向で動いています。

 

アメリカと中国はアジアの地域の制海権を握るための争いを繰り広げており、これら二国の強大な軍事力に手も足も出ない日本や韓国、周辺国はその戦況を眺めている状況です。

 

第一、第二列島戦をめぐる攻防とアメリカVS中国の詳細はアメリカVS中国の戦闘シミュレーションでよくある間違いとはにて紹介しています。

 

要するに、中国がこれほどお金と軍事力を掛けて、やっとアメリカの制海権の一部を奪うパワーを得られる、というほどアメリカは最強です。

 

現在、アメリカ軍の軍事予算は年間80兆円ほど。これは日本の国家予算に匹敵します。

 

日本が1年に使う医療費、公共事業など、日本が運用するすべてのお金を、アメリカは軍だけに投入できるほど経済力が豊かな国です。

 

対する中国の軍事費は年間20兆円とされ、年々その金額が増えています。

 

一方、日本は年間5兆円となっており、現在世界の大国はアメリカと中国の2か国であるという現実です。

 

 

中国軍は空母打撃群以外に、4万トンクラス以上のサイズの強襲揚陸艦を建造しており、こちらもアメリカと同様、遠征打撃群の構築を急いでいます。

 

遠征打撃群の詳細は空母打撃群と遠征打撃群の違いと海兵隊最強の地位に紹介していますが、より、実行力のある最強の部隊です。

 

4万トンサイズというと、日本が持つヘリ空母を圧倒的に上回るサイズです。

 

日本は2万トンクラスの防衛型空母2隻、3万トンクラスの防衛型空母2隻の計4隻を保有しており、F35の搭載でメディアを騒がせています。ただし、それは自己満足にしか過ぎません。

 

中国に対抗するにはあまりにも規模が小さく貧弱で、空母よりも小型で中国が建造する強襲揚陸艦よりも規模が小さいというのが現実です。

 

 

一昔前までは、アジアで圧倒的な経済力と軍事力を持っていた日本ですが、一瞬で中国に追い越され、軍事費だけ比較しても4倍以上の開きがあります。

 

また、経済力においても中国は世界で圧倒的な発言力を持っています。

 

中国はAIの開発は世界トップ、大学などの研究機関も日本とはくらべものにならないほど進んでいます。

 

ハイテク、インターネット、研究など、すでに日本は中国に比べて時代遅れとなっており、軍事以外の面においても今後の日本のあり方を考えなければならない時代に突入しています。



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