爆撃機比較 | 最強のアメリカは揺るがないのか

爆撃機比較 | 最強のアメリカは揺るがないのか

爆撃機

爆撃機
爆撃機とは、爆弾の搭載量が非常に多い軍事用航空機のことです。

 

第二次世界大戦では、爆撃機が多くの住宅地を破壊したことで有名です。

 

各国が持つ爆撃機と、その性能を詳しく紹介します。

爆撃機部隊を持つのは3か国のみ

爆撃機は言葉として非常に有名ですが、一方で実際に保有している国は限られます。

 

特に、爆撃機を部隊として保有しているのは、国力、軍事力が大きなアメリカ、中国、ロシアだけです。

 

爆撃機は大量の爆弾を搭載できるため、敵国に与えるダメージは相当なものですが、機体が巨大であり、1度に大量の爆薬を搭載することから、機体のメンテナンス費用、爆弾の調達費用が非常に高額です。

 

さらに、現代ではミサイルが発達し、わざわざ敵上空まで危険を冒して飛行する必要がなくなったという点も、爆撃機保有国が少ない理由の一つです。

 

言い換えれば、爆撃機を運用できる国は、戦争初期に制空権を確保できる圧倒的な軍事力を持つ国、また、制空権を確保する必要がないステルス爆撃機を開発できる国に限られるわけです。

 

爆撃機には大きく2つの種類があります。一つは敵国の道路、橋、鉄道、水道などのインフラをのこそぎ破壊する戦略爆撃機。

 

もう一つは、敵戦車部隊やミサイル部隊など、インフラに比べれば小規模で限定的な目標を攻撃する戦術爆撃機です。

 

一般的に爆撃機は前者の戦略爆撃機を想像するでしょう。

 

早速3か国の戦略爆撃機を比較してみましょう。

 

アメリカの爆撃機

最も有名で、最も高価な爆撃機はB2爆撃機です。
爆撃機

 

最大搭載量20t、マッハ0.95の亜音速で敵地に侵入。爆弾の雨を降らせます。

 

爆撃機のイメージは、大量の爆弾をのべつ幕無しにばらまくイメージですが、B-2爆撃機に搭載される爆弾は精密誘導弾です。

 

爆弾一つ一つに目標がセットされ、上空から投下された後、それぞれの爆弾が異なる目標に向かってピンポイントで爆撃します。

 

例えば、東京上空で投下された20発の爆弾が、23区それぞれ違う目標に向かっていき、同時に破壊するようなイメージです。

 

B-2には2000ポインドの巨大爆弾が16発、500ポインド爆弾なら80発も搭載できるため、敵の重要施設を一瞬で廃墟にします。

 

B-2の最大の特徴はご存知の通りステルス性能です。

 

まだ制空権が十分でない敵国に侵入し、レーダーの目をかいくぐり狙った場所を攻撃します。

 

一般的に先進国は国周辺にレーダー網を張り巡らせており、敵機を探知したらすぐに制空戦闘機をスクランブル発進させます。また、地対空ミサイルを稼働させ、いつでも撃墜できる体制をシステムとして構築しています。

 

しかし、B-2はこのレーダー網に探知されることはありません。よって、いつの間にか上空にB2が現れ突然の攻撃に見舞われるのです。

 

B-2は世界一高価な航空機として認定され、1機あたり約2500憶円もします。

 

これは日本が導入する最新のイージス艦2隻分であり、爆撃機の中でも圧倒的に高額です。アメリカはこのB-2を5兆円を投じて21機生産し、常にどこかの基地に待機させています。
もう一つ有名なのがB-1爆撃機。
爆撃機

 

爆撃機とは思えないほどスリムな機体が特徴です。

 

この形状は高速飛行するためのものであり、離着陸時は翼を開き、巡航時には翼を閉じて戦闘機のように速く飛行します。

 

最高速度はマッハ1.2と音速を超えます。また、最新のアップグレード、エンジン強化版のB-1BRという型式では、最高速度がマッハ2.2になっています。

 

マッハ2.2の速度を出せる戦闘機を持つ国はごく一部の先進国、しかも最強の制空戦闘機だけであり、例えば日本が導入したF35の最高速はマッハ1.6と、B-1BRは爆弾を投下後、敵の追跡を振り切り、安全区域まで対比することが可能です。

 

先ほど、B1はスリムな機体であると述べましたが、搭載量はB2を2倍以上上回り、57トンの爆薬を搭載することができます。

 

ステルス性能は持っていませんが、敵国への侵入は超低空、超高速であるため、レーダーに探知されづらく、またレーダーが探知したとしても迎撃が間に合わない驚異の爆撃機というわけです。

 

もう一つアメリカが保有する爆撃機がB-52爆撃機。
爆撃機

 

こちらは想像通りのオーソドックスな爆撃機であり、搭載量約16トン、マッハ1には届かない亜音速で敵地に侵入します。

 

このオーソドックスな爆撃機を運用できるのは、圧倒的な制空権を確保する力を持つアメリカだけであり、最強の空軍がB52の運用を支援しているという構図になっています。

 

アメリカが運用する爆撃機はこの三タイプであり、国家の規模や敵軍の戦闘力、作戦に合わせて最適な爆撃機を使用します。

 

また、単なる攻撃兵器として運用するだけでなく、B1爆撃機を仮想敵国の国境近くまで飛ばし、敵を陽動する、いわゆる政治カードの役割も持っている、戦略上も重要な航空機になっています。

 

現在アメリカは、先進国に対する爆撃を、超高速で侵入するB-1Bと、レーダーに映らないB2に任せていますが、徐々にその構図が崩れてきています。

 

理由はレーダー網が対ステルス型に変化してきているためです。

 

アメリカと敵対する国は、アメリカのステルス機を探知するために様々なレーダーを開発し、配備し始めています。

 

有名なのがSA-21 Growler、バイスタティックレーダー、能動型電子走査アレイレーダーの3つ。

 

SA-21 Growlerはロシアが開発した最新の移動式地対空ミサイルで、約150qの範囲内であればステルス機も探知することが可能です。
爆撃機

 

もう一つがバイスタティックレーダー。これは、レーダーの発信機と受信機を別の場所に設置してステルス機を探知します。
爆撃機

 

ステルス機はレーダーはをすべて吸収するのではなく、レーダーが来た方向に戻らないように設計されています。

 

よって、ステルス機が別方向に反射させたレーダーを別の場所に設置した受信機が解析することでステルス機を探知可能にしています。

 

また最近の能動型電子走査アレイレーダーも能力を上げてきており、ステルス機も探知できる能力を獲得しつつあるのです。

 

この事実はアメリカも熟知しています。1970年からステルス機を開発するアメリカは、その探知技術も最強だからです。

 

そこでアメリカはこれらの経験を基に、現状存在する対ステルスレーダーに一切探知されない最強のステルス爆撃機B21の開発を進めています。

 

B21の詳細は明かされていませんが、現存するレーダーで一切探知不能であることから、ロシアや中国などの軍事大国ですら、全く気付かれずに領土深くまで侵入しその場所に待機させることができるとされています。

 

また、B21とは異なるコンセプトの2037年式爆撃機の開発もスタートしており、圧倒的な軍事力を持つアメリカの野望はとどまることを知らないというわけです。

 

中国の爆撃機

中国の現在の主力爆撃機はH-6(西安式)です。
爆撃機

 

旧ソ連、ロシアが開発したTu-16をベースに独自に改良を加え運用をスタートさせています。

 

中国はこのH-6を少なくとも30機調達したとされており、Tu-16をロシアからライセンスを得て生産した120機に加え、その爆撃能力は相当なものとなっています。

 

H-6爆撃機の中でも最新のH-6Kは、空対地ミサイルも搭載できるようアップグレードされ、精密、長距離、単独攻撃能力を持つという、周辺国にとっても脅威になる性能を持ちます。

 

近年では、H-6を日本周辺まで派遣し、爆撃訓練を行うなど、アジア覇権を狙う中国の動きが活発化しています。

 

速度は旅客機ほどのマッハ0.75、搭載量は約10トンとされいます。

 

大量の爆撃機を保有し、アップグレードを続ける中国ですが、さらに最新のH-20爆撃機の開発もスタートしています。

 

アメリカのB2爆撃機と同様の形を持ち、搭載量10トン以上、航続距離12000q、核兵器搭載能力も持っています。

 

すでに第一列島線を超えるようになった中国は、第2列島線を超えるため(参照記事●なぜアメリカは北朝鮮と戦争しないのか | 北朝鮮の軍事力アメリカVS中国の戦闘シミュレーションでよくある間違いとは)、これら長距離戦略兵器の配備をますます加速していくことが考えられています。

 

ロシアの爆撃機

ロシアが持つオーソドックスな爆撃機はTu-95です。1952年に運用がスタートされ、プロペラ機で歴史を感じる機体になっています。
爆撃機

 

生産数は500機を超えており、ロシア以外の周辺国もこの爆撃機を運用している国もあります。

 

ロシアはこのほかにTu-160を保有しています。
爆撃機

 

ロシアはTu-95をすべてこのTu-160に置き換える予定でしたが、ソ連崩壊により35機にとどまりました。

 

しかし、Tu-160の能力は相当なもので、アメリカのB-1B爆撃機をサイズ、搭載量、最高速すべてが上回るものです。

 

ロシアもまた、これらの爆撃機を圧倒的に上回る攻撃力の次世代爆撃機を開発しています。

 

その名はPAK-DA。コンセプトはTu-160をキープし、最大搭載量は何と100トン、ステルス性能を持たせるともされています。

 

現在ステルス性能を持った超音速爆撃機は存在しないため、ロシアが開発に成功すれば、非常に脅威な爆撃機になることが予想されています。



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