中国海軍はアメリカ海軍を超えたのか | 総力比較

中国海軍はアメリカ海軍を超えたのか | 総力比較

2超大国の海軍力とは

中国軍,中国海軍,アメリカ海軍
急速な近代化によって、質・量ともに強大化する中国海軍。

 

アメリカに挑む中国の野望が、海軍の装備を見れば知ることができます。

 

ポンコツといわれていた中国海軍の実力はどれほど肥大しているのでしょうか。

中国海軍とアメリカ海軍の最新装備で比較

まず、両国の軍事予算はアメリカが年間80兆円、中国が25兆円になります。

 

3位以下は世界の軍事力 | アメリカと中国はどれほど強いのかにある通り、サウジアラビア、ロシアと続き、国力の差がそのまま軍事力に表れています。

 

現状、アメリカは世界中に海軍を展開し、実質、世界をコントロールしているのはアメリカです。

 

中国は、アメリカが支配するアジア海域、そしてアジア全体の主権を握るため、海軍力の強化が最重要課題として取り組みを進めています。

 

実際に、海軍の主力装備はアメリカに追い付いているのでしょうか。

 

まず、中国海軍が持つ艦艇の総数は300隻と、アメリカの287隻を上回りました。

 

数より質だという意見もありますが、軍のパワーは数も非常に重要な要素です。

 

事実、アメリカは中国の艦艇数に危機感を感じており、300隻以上にすることを課題としています。

 

では、中国海軍のアメリカ海軍の中身はどうなっているのでしょうか。

 

まず、海軍、いや、国のシンボルとして存在する空母です。

 

アメリカと中国の空母

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※quotationWikipedia

 

アメリカは10万トン級空母を12隻配備します。

 

最新クラスの空母ジェラルド・R・フォード級のジェラルド・R・フォード級の就役をもって、ミニッツ級で最も古いミニッツを退役させる予定でしたが、中国海軍の増強により、ミニッツ級を維持、11隻体制とすることが決定。

 

その後、ジョン・F・ケネディ空母も追加で配備させることから、12隻を保有し、アジア地域に2隻の空母を展開させることを計画しています。

 

中国軍,中国海軍,アメリカ海軍

※quotationWikipedia

 

対する中国は5隻の空母を保有します。

 

現在、スクラップ寸前の中古空母を改修し配備した1隻、改修経験を生かして1から建造した純国産空母の計2隻が進水。

 

3隻目も同様に純国産空母、4隻目、5隻目は原子力空母となる予定で、サイズも8万トン〜10万トンが予想されます。

 

現在作戦についている1隻目の空母は、動力が非力で作戦能力は限定的ですが、2隻目以降は本格的に運用されます。

 

よって、中国から遠く離れた海域の制海権、制空権を中国が握ることになります。

 

巡洋艦・駆逐艦

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※quotationWikipedia

 

8000トンクラスの巨大戦闘艦が巡洋艦、駆逐艦です。

 

アメリカは最新のズムウォルト級を3隻、イージス艦の中でも情報処理能力に長けたタイコンデロガ級22隻、日本も導入するアーレイバーク級66隻を保有しています。

 

ズムウォルトは排水量1万5000トンという巨大駆逐艦ですが、イージスシステムを搭載しておらず、活用方法に迷走。

 

実質、使える艦船が88隻すべてはイージス艦となっています。

 

中国軍,中国海軍,アメリカ海軍
※Quotation:BUSINSS INSIDER

 

対する中国は、技術の向上がすさまじく、同じ種類の艦種は少なくなっています。

 

広州級駆逐艦、別名052B型はイージス艦を搭載しない駆逐艦で、いわゆる日本が持つ護衛艦と同じ種類ですが、2隻のみ配備。

 

その後は、より戦闘力が強化された中国イージスを搭載した駆逐艦に統一しています。

 

蘭州級駆逐艦は052C型とも呼ばれ、イージスを搭載、劇的に防空能力が向上、6隻配備しています。

 

昆明級駆逐艦である052D型は、052C型に搭載したイージスを最適化し、マルチな作戦を行えるようアップグレードされています。

 

その戦闘力は、アーレイバーク級に匹敵し、19隻の配備を予定。直近では1年に2〜3隻という驚異的なペースで進水させています。

 

中国は052型を上回る巨大なイージス艦、055型の建造も同時に進めており、その情報処理能力はアメリカのタイコンデロガ級に匹敵。すでに8隻の就役が決まっています。

 

ミサイルの搭載数はアメリカのアーレイバーク級を上回り、中国の空母を護衛し、遠洋で防空と制空、制海権を握るための主力艦となる予定です。

 

イージス艦の総数で比較すると、アメリカが88隻、中国が33隻ですが、中国はさらに数を増やしていくことは確実です。

 

フリゲート艦

フリゲート艦は3000トンクラスの中規模戦闘艦です。

 

駆逐艦よりも一回り小型であり、積極的に敵国沿岸まで侵入する艦船です。

 

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アメリカはステルス、さらに最高時速80q以上という圧倒的な機動力を持つフリーダム級とインディペンデンス級を計29隻保有します。

 

当初、50隻以上の大量配備を目論んでいましたが、中国の接近拒否戦略に対抗するには力不足であることが判明。

 

要するに、中途半端に大きな船は不要で、もっと小型で機動力のある船を計画し始めています。

 

中国は最新の江凱型フリゲートをはじめ、計43隻を保有。アメリカよりも大量に保有しています。

 

ちなみに、日本はフリゲート艦サイズを6隻しか持っておらず、対応中です。

 

コルベットとミサイル艇

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それぞれ1500トン、500トン級の艦艇です。

 

アメリカと中国の艦艇数の差は、このクラスの艦艇で縮まっています。

 

中国はコルベットを43隻、ミサイル艇を80隻前後、計130隻近くを保有しています。

 

対するアメリカは、この種類の戦闘艦を保有しておらず、逆に言えば、中国が持つ300隻のうち、130隻は小型艦というわけです。

 

しかし、小型艦といって侮ることはできません。

 

決して旧型の戦闘艦ではなく、2010年以降に建造された最新の戦闘艦であり、ステルス性、機動性は随一です。

 

アメリカ海軍の作戦海域は世界中、しかも遠洋が多いのに対し、中国は台湾、そして日本に軍事力が向けられています。

 

とりわけ、台湾進攻の際に、台湾海峡を130隻のコルベットとミサイル艇が動き回るのは、非常に脅威です。

 

揚陸艦

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※quotationWikipedia

 

一目見ると、空母と間違えそうな強襲揚陸艦。それもそのはず、サイズは5万トン近くにもなり、日本のいずも2万4000トン、を上回り、イギリスやフランスの空母と同じサイズです。

 

揚陸艦の中でも、航空兵力を搭載し、敵国に電撃的な揚陸作戦を遂行する艦船です。

 

アメリカは強襲揚陸艦を11隻保有予定で、圧倒的戦力を持っています。

 

さらに、サン・アントニオクラスという最新のドッグ型揚陸艦を13隻、他に多種多用の揚陸艦を大量配備し、アメリカは航空攻撃から地上侵攻までいつでも実行できる体制を整えています。

 

中国軍,中国海軍,アメリカ海軍

※quotationWikipedia

 

対する中国は、アメリカとほぼ同等サイズの075型強襲揚陸艦の建造をスタートしました。

 

まだ、1隻のみの予定ですが、空母同様に増艦は確実です。

 

また、アメリカのドッグ型揚陸艦と同様の071型揚陸艦7隻予定、また10隻前後の調達が考えられています。

 

これまで、中国が言っていた、力による台湾併合は、揚陸能力の不足により、単なる脅しにしか過ぎませんでしたが、現状、豊富な揚陸艦によって揚陸能力が劇的に向上。

 

台湾統合が現実的になりつつあります。

 

台湾進攻が可能な戦力を中国が持つということは、尖閣など小島は中国にとって簡単に侵攻可能で、沖縄すら揚陸されかねない状況です。

結論

中国の水上艦艇をアメリカと比較した結果、数は中国が上回りますが、その要因はコルベットとミサイル艇の大量配備ということがわかります。

 

よって、遠洋における作戦能力は、やはりアメリカが最強であることに間違いありません。

 

しかし、注意点は、アメリカが中国を脅威に思うポイントが異なるという点です。

 

世界の軍事力 | アメリカと中国はどれほど強いのかに紹介する通り、アメリカ対中国の総力戦では当然アメリカが勝ちますが、アメリカが中国を脅威に感じているのは、アメリカが支配するアジア周辺エリアを中国に奪われることです。

 

現在、アジア周辺は、アメリカ軍が幅を利かせながら、安全保障という名目の上、アメリカの国益を最大化するためにアジア各国がそれぞれ経済活動を行っています。

 

アジアの軍事力が中国に傾けば、アジア地域各国は中国の経済圏となり、1党独裁国家の一員として経済活動をしなければならない状況になることも考えられます。

 

アメリカと中国の覇権争いの行方によって、日本もアメリカに付くか、中国に付くかの選択を迫られる状況が迫っています。

 

世界2位の経済国家日本という過去の栄光は過ぎ去り、すでに、先進国の中でも順位をどんどん下げていく日本。

 

経済活動の在り方など、考えるべく点があふれているような気がします。



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