世界の軍事力 | アメリカと中国はどれほど強いのか

世界の軍事力 | アメリカと中国はどれほど強いのか

アメリカと中国がますます成長

軍事力,比較
10年前、アジア最強といえば日本であり、中国軍の新戦闘機や船が発表されるたびに、見下した記事が出回っていました。

 

それから現在、中国は日本を遥か後方に置き去り、アジアで圧倒的なパワーを持つ国家に成長。

 

軍事力のみならず、経済力、技術力、科学力もすでに日本は眼中にないほど、先進国に成長しました。

 

例えば、日本は自国で戦闘機を開発する技術はありませんが、中国は自国で開発を進め、技術革新を繰り返しています。

 

日本と中国は比較するまでもなく中国に軍配が上がるため、今回はアメリカと中国の軍事を比較します。

 

そして世界の軍事力についても詳しく紹介します。

軍事比較の考え方

両国の軍事力を比較するとき、単にF22が強い、中国のJ20の方が強いなどでは結論が出ません。

 

軍の総合力、そして実際の影響力を知る必要があります。

 

軍事力を比較するうえで最も重要なのが、軍事予算と経験の二つ。

 

そこに、物価の差が加わります。

 

まず、軍事予算から。

 

世界の軍事予算は220兆円。

 

その中で圧倒的なのがアメリカ。80兆円という莫大な予算を軍に注いでいます。

 

これは、日本が年間に使う国家予算に匹敵。日本を運営する予算分の金額をアメリカは軍だけに使っています。

 

対する中国は25兆円。

 

日本の軍事予算は5兆円。中国は日本の5倍の額を軍に注いでいます。

 

アメリカと中国の予算を合算すると105兆円であり、世界の軍事予算の半分は、超大国2か国で拠出しています。

 

軍事費と国力はほぼ相関します。

 

よって、軍事力、国力共に、アメリカと中国は圧倒的で、世界経済はこの2か国で回っています。

 

2超大国。アメリカと中国がそう呼ばれるのはこのためです。

 

ちなみに2位以下はこのようになっています。

 

国名 軍事予算(兆円)
アメリカ 80兆円
中国 25兆円
サウジアラビア 7兆円
ロシア 6.6兆円
インド 6.4兆円
フランス 5.8兆円
イギリス 4.7兆円
日本 4.7兆円
ドイツ 4.4兆円
韓国 4.0兆円

 

2000年という最近、中国の軍事費は約2兆円。

 

国力に乏しく、技術も持っていなかったため、大量の陸軍兵士を雇い、質を量でカバーしていました。

 

しかし、僅か20年で10倍の規模に達し、毎年10%ずつ軍事費を増やしています。

 

では軍事力が世界にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。

アメリカが支配する世界

軍事力,比較
中国が台頭する前まで、世界はアメリカ1国にコントロールされていました。

 

アメリカは、1国の軍事力に匹敵する空母打撃群を11個保有し、世界中に配備。

 

何か問題が発生すると空母打撃群を派遣し、事態を収拾してきました。

 

例えば、台湾選挙問題。

 

台湾独立後、初の選挙が実施されることに決まると、中国は猛反発。

 

中国と台湾の間にある台湾海峡をミサイル演習海域に設定し、事実上海上を封鎖。

 

実際にミサイルを海に打ち込み、戦争直前になりました。

 

台湾が中国に併合されるとアメリカは国益上不利になります。

 

ミサイル演習が開始されると同時に、アメリカは激烈な反応を示します。

 

アメリカは中国に演習中止を要請。「演習を中止せねば、実力行使も問わない」と警告。

 

対する中国はアメリカの警告を無視。

 

そこで、アメリカは即座に空母打撃群2ユニットを台湾海峡に派遣します。

 

中国は台湾海峡にミサイルが着弾するよう、ミサイル発射を繰り返しましたが、そこにアメリカの空母が現れました。

 

アメリカ空母はアメリカを象徴する存在です。1隻ずつ歴代大統領の名前が付けられていることからもそれがわかります。

 

一般的な艦艇を攻撃するのと、空母を攻撃するのは格が違います。

 

大統領の名前が与えられたアメリカの空母を攻撃するということは、アメリカとの全面戦争を暗に意味するのです。

 

中国はアメリカ空母の接近を知り、即座に「台湾に注目している場合ではない。アメリカは西海岸を心配したほうが良い」と核で脅します。

 

しかし、アメリカは中国の警告を無視。

 

アメリカは中国の警告に反応を示すことなく台湾海峡に空母2隻を投入。2ユニットの全戦闘機、全艦艇を臨戦態勢に置きます。

 

この時、もし中国が、台湾海峡に演習としてミサイルを撃ち込めば、アメリカの打撃群に対する攻撃とみなされる可能性があります。

 

演習はどの国でも実施される一般的なことです。

 

よって、中国が事前に台湾に通告し、ミサイル演習をすることは、別に問題ないという立場です。

 

合法的かつ、正当な演習を貫きたい中国ですが、最強のアメリカを前にし、「合法の演習」を力によって中止させられます。

 

そして、打撃群威嚇行為に耐えかねた中国は、軍を沿岸から撤退させたのです。

 

この時中国がアメリカから受けた侮辱は相当なものだったはずです。

 

どの国でも行う「演習」を、はるばるやってきたアメリカに中止されらたからです。

 

目の前に現れた圧倒的軍事力の差に、手も足も出せず、戦わずして敗北したのです。

 

 

この事件をきっかけに、中国の目標が明確になります。

 

空母接近拒否と、アジア地域の制海権掌握です。

 

現在、法律上、領土・領海は決まっていますが、実質世界中の制海権を握っているのはアメリカです。

 

軍事衝突を上回る損害がアメリカに出るとなれば、アメリカはいつでも軍事力を使い、相手が大国であろうと制圧できるパワーを持っており、軍事力を背景に交渉を有利に進めています。

 

アジア地域は、アメリカの中でも最強の第7艦隊が制海権を握っており、アジアの海は第7艦隊が支配しています。

 

中国はその第7艦隊の制海権を奪うことが目標なのです。

 

そして、中国の目標は達成に近づいています。

 

空母を直接撃破する弾道ミサイルD21の開発。

 

最新の第5世代ステルス戦闘機の配備。

 

空母打撃群創設。

 

中国国産のイージスシステムを全駆逐艦へ搭載。

 

これらによって、実際にアジア周辺の海域は中国が制海権を握り始めています。

 

もし、1990年代と同様に、台湾海峡危機が発生しても、すでにアメリカは空母を派遣できないかもしれません。

対抗する中国 それに回答するアメリカ

中国の目標はアジア掌握です。

 

世界を掌握しているアメリカ経済圏からアジア地域の経済圏を中国に塗り替えることが目標です。

 

そのために、中国はアメリカ空母の接近拒否を中心に、有事の際にアメリカが中国に近づけなくなるよう軍事開発を進めています。

 

対するアメリカは、中国の接近拒否戦略を無効化することが最大の軍事目標になっています。

 

中国のレーダー網に映らないステルス爆撃機B21の開発。

 

有事、中国の一斉攻撃で破壊されるアメリカ軍基地を利用しなくとも、戦闘機を派遣できるような空中給油機の開発。

 

空母を接近させなくても戦闘機を派遣するための、空母搭載型無人ステルス空中給油機の開発。

 

この3つの分野に、アメリカは集中的に予算を投入しています。

 

すでに、米軍最新の空中給油機KC-46Aペガサスの凄さに迫るの通り、アメリカは最新鋭の空中給油機の配備をスタートしました。

 

これによって、B2爆撃機、B1爆撃機やステルス戦闘機を比較的安全なグアムやハワイ遠方から中国に派遣可能になります。

 

 

アメリカから見た中国に対する戦闘シミュレーションは次のようになります。

 

・中国の強大な防空網破壊のために、最新爆撃機B21レイダーを投入。主要なレーダー施設を破壊します。

 

・弱まった防空網に対し、大量のトマホークで残ったレーダー施設、さらにミサイルも破壊します。

 

・レーダー網崩壊によって、十分に機能しなくなった航空機の連携を隙に、F22F35ステルス戦闘機で、中国ステルス戦闘機J20、J31を破壊します。

 

・早急に制空権を確保し、続いて空母を派遣、制海権を掌握します。

 

 

一方、中国からみたアメリカの戦闘シミュレーションは次の通りです。

 

・D21対艦弾道ミサイルを稼働させ、アメリカ空母の接近を防ぎます。

 

・大量の巡航ミサイルと弾道ミサイルを発射し、日本やアジア地域にあるアメリカ軍基地をすべてつぶします。

 

衛星破壊兵器でアメリカの軍事衛星の一部を破壊し、作戦を混乱させます。

 

・アメリカが接近できない段階で、台湾に軍を投入します。

 

中国の軍事費は毎年10%近く上昇しており、このままいけば、中国はアメリカ軍に匹敵する軍事予算を獲得します。

 

しかし、中国がアメリカと肩を並べるにはさらに先の事です。

 

それは軍事経験。

 

アメリカは世界中の戦争、紛争に部隊や兵器を投入。

 

実戦経験を基に兵器を開発しています。

 

また、経験を積んだ人員が豊富なため、たとえ中国の軍事費がアメリカに匹敵しても、経験の差を埋めるには時間がかかるためです。

 

アメリカの脅威は中国に支配されることではありません。

 

アメリカが支配している日本を含めたアジア地域を、中国に奪われることです。

 

現在、アメリカはアジア地域の支配力低下を理由に、中国脅威論を展開しています。

 

対する中国は、アジア最強としてアメリカに挑もうとしています。

 

2超大国に挟まれた日本。

 

伸び悩む経済、国力を我々国民が盛り上げなくてはいけません。



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