アメリカはなぜ弱い攻撃機A-29スーパートゥカーノを開発するのか

軽攻撃機

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今までになかった攻撃機をアメリカが多くの予算を投じて開発しています。

 

その攻撃機が軽攻撃機、A-29。プロペラ型で、第二次世界大戦初期を連想される形状をしています。

 

なぜアメリカが今さら古いタイプの攻撃機を開発するのか、詳しく紹介します。

A-29スーパートゥカーノ

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この写真を見る限り、「なぜこの時代にプロペラ機なんだ」。アメリカが開発するからには驚くべき最新装備がついているに違いない。

 

多くの人がそのように考えますが、期待を裏切ることなく、ただのプロペラ機となっているのがA-29。

 

最新のレーダーどころか、ステルス性能、機動力、兵器搭載量など、あらゆる最新の戦闘機と比較しても圧倒的に弱いのがA-29の特徴です。

 

機体の設計はすでに熟した数十年以上前のプロペラ機を原型とし、現代の最新戦闘機と戦えば、一瞬で撃墜される戦闘力の弱さが特徴です。

 

一方、機体形状は時代遅れでも、現代の戦争でも通用するよういくつかの要件を満たしています。

 

芝生や砂利道からでも離陸できる離陸性能、装甲車並みのコックピット、簡易的なミサイル防衛装置、5時間以上、1600q以上の飛行性能。

 

戦時中のプロペラ機と比較すれば、やはり最新の機材や機体性能になっています。

 

A29は、アメリカ軍が配備を検討しているということで有名になりましたが、実はすでにアメリカと国交を持つ国では、正式に空軍に配備されています。

 

ブラジルやコロンビア、インドネシアでは攻撃機として合計数百機程度配備され、実戦にも投入されています。

 

直近ではアメリカが支援するアフガニスタン空軍に配備され、2000回以上の空爆と80以上のミッションをこなしています。

 

現状、配備している国々は、国家予算規模が小さく、F15 やF16などの一世代前の戦闘機すら配備できない弱小国でした。

 

しかし、世界情勢の変化がアメリカ空軍の装備を見直させました。

軍事力格差と効率性

第二次世界大戦直後、当時でも最強だったアメリカ軍とはいえ、世界の軍事力は技術的にはほぼ拮抗した規模でした。

 

しかし、アメリカは経済発展とともに、次々とハイテク軍事兵器を開発し実戦に投入していきます。

 

アメリカ軍は世界最強です。それもダントツで。

 

年間の軍事予算は日本の国家予算に匹敵し、80兆円という莫大な予算を軍だけに使用しています。

 

さらに常時世界中の戦争や紛争に介入しており、実戦経験も世界で最も豊かな国です。

 

莫大な予算、そして圧倒的な実戦経験から生まれる兵器は、質、量ともに他国を圧倒しており、軍事的にアメリカを敵対できる国は存在しません。

 

最近になり、中国軍のアメリカ対等が叫ばれていますが、現状では圧倒的な軍事力格差があることを認めており、世界を支配するアメリカに対し、中国は中国から距離が近い第一列島線内をアメリカの支配から解放した程度です。
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一方、最新、最強の兵器を持つアメリカは、その強さゆえ、新たな悩みが出てきました。

 

 

現在発生する戦争や紛争は、中小国の小競り合いが多く、F22F35、そしてA10攻撃機など高価な兵器を使用する必要がないケースが大半だということです。

 

これらの低強度紛争における航空機は、地上部隊を掩護するために上空に長くとどまり、より綿密な作戦を必要とします。

 

一方、戦闘機や攻撃機には機体寿命があり、低強度紛争に投入した時間も含め、その時間を浪費してしまいます。

 

本来は対中国、対ロシアなど、最新で強大な軍隊を持つ国に対して設計した戦闘機や攻撃機にとって、無駄に戦力を浪費している状況が続いているのです。

 

特に、A10攻撃機は、後継機が決まっておらず、耐用飛行時間を超えた機体は退役させなければなりません。

 

5年ごとに買い替える最新ゲーミングコンピュータを、毎日電卓代わりに利用するようなもので、まさに予算の無駄で非効率なわけです。

 

現状、A29は空軍への配備を予定していますが、実際に開発が完了し、配備が始まればより陸軍よりの作戦に参加することが考えられます。

 

A29を紛争レベルの低強度地域に派遣し、F35、F22、A10などの戦闘力が高い航空機を、対中国、対ロシアに向けさせ、アジア、極東地域への軍事プレゼンスをより強大にしていく目論みが透けて見えますね。

 

実際にA29が地上軍に対して攻撃を行うデモンストレーションの様子です。↓

 

余談になりますが、航空機の耐用飛行時間という考え方は非常に重要です。

 

最近、中国やロシア軍機が日本に接近し、日本のF15やF2がスクランブル発進したという報道が多くされています。

 

「ちゃんと自衛隊が対応しているので日本はすごい」、「中国やロシアを寄せ付けないパワーがある」なんて思っていては痛い目に合います。

 

軍事力で日本を圧倒的に上回る中国は、日本にスクランブル発進させることで、戦闘機の耐用飛行時間を消費させ、軍事力低下を狙う、いわばすでに戦いは始まっているのです。

 

スクランブル発進することで、戦闘機の寿命が縮まり、メンテナンス費用がかさみます。

 

また予定より早く戦闘機を買い替えねばならず、このまま状態が続けば国力の劣る日本は中国に負けてしまいます。

 

大国同士は直接対峙することはほぼあり得ませんが、スクランブル発進させるという行為によって戦いが行われています。

 

この戦いは経済力の強さが物を言うため、今後日本がどう対応するのか、日本の国力が試されます。



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