お金持ちは財布の中身が綺麗という事実の嘘と本当

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お金持ちは財布が整頓されている

統計,お金持ち
お金持ちの人の財布の中身は、皆きれいに整頓されている。

 

こんな話題を雑誌やネットでよく目にしませんか?

 

このフレーズを見て、財布の中身をきれいにすることはお金持ちの第一歩と考えるのは正しいのでしょうか。

 

人の目を引くためのフレーズと、そこから分かる真実と嘘について触れてみます。

財布を整頓すればお金持ち?

このようなフレーズは、私たちの身の回りに溢れています。

 

例えば、超美人な女優が美容の秘訣を語ります。

 

美容の秘訣は何ですか?→毎朝必ず青汁を飲んでいます。

 

長生きの秘訣は何ですか?→毎日寒風摩擦を欠かしていません。

 

昇進している人の特徴→本を1か月に2冊以上読んでいる。

 

勉強ができる人とできない人のテレビの視聴時間は?→勉強ができる人は1日30分以内である一方、勉強できない人はテレビを2時間以上見ている。

 

 

このようなフレーズ、口コミが溢れているのは承知の通りです。

 

これを聞いて、「じゃあその秘訣を実践すれば、その人のようになれるね」と思うことに大きな落とし穴があることに気づいているでしょうか。

財布とお金持ち

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まず、お金持ちの話から。

 

お金もちの人の財布を拝見すると、誰もがきれいに整頓されているのは事実です。

 

カードも必要最低限しか入れておらず、当然、スーパーやデパートのレシートがごちゃごちゃ入っていることはありません。

 

買い物や食事の支払いは、財布がきれいに整頓されているために、流れるようにスマートです。

 

 

 

では、お金もちになるために、財布の中身をきれいにすれば良いのでしょうか。

 

多くの人は、そんなことあるわけないと気づきますよね。

 

お金もちの人が財布がきれいだからといって、お金持ちになりたい人が財布をきれいにしてもお金持ちになれることはありません。

 

 

 

これは、原因と結果に基づく、後ろ向き調査の幻想になります。

 

 

 

冒頭に財布とお金もちを例にしたのは、誰もが実感しやすいためです。

 

 

私たちの感覚は非常に不思議で主観的です。

 

「お金持ちの人の中で、財布の中身が汚い人はいない」というフレーズだけを聞くと、財布をきれいにすることがお金持ちになる第一歩だと錯覚してしまいます。

 

ではこのフレーズではどうでしょうか。

 

「財布の中身をきれいにすれば、誰もがお金持ちになれる」

 

このフレーズを信じる人はいないと思います。どこかオカルト的な何かを感じ、胡散臭く聞こえます。

 

最初のフレーズを聞くと、その逆の意味である、財布をきれいにすればお金持ちになれるように錯覚しますが、後のフレーズを聞くと、財布をきれいにしてもお金持ちにはならないことに誰もが気づきます。

 

 

いくら情報が正しくても、その情報を正しく受け取ることは難しいといことです。

 

お金持ちの人が財布がきれいな理由は、例えば、お金があるから収納能力の高い財布だから整頓しやすいとか、そもそもお金持ちになる性格である人は財布の中身がきれいだということになります。

 

もう少しわかりやすくするために、他の例を見てみましょう。

テレビと勉強

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勉強ができる人とできない人のテレビの視聴時間は?→勉強ができる人は1日30分以内である一方、勉強できない人はテレビを2時間以上見ている。

 

こういったフレーズは、ニュース番組やお昼の番組でよく話題になります。

 

「うちの子は、2時間以上テレビを見ている。勉強のできる子にするために、テレビの視聴時間を30分に制限しよう」と考える人は多いでしょう。

 

しかし、ここに落とし穴があります。

 

勉強できない人のテレビ視聴時間を30分以内にすれば勉強ができるようになるかというと、そうではありません。

 

勉強できる人(例えばテストで80点以下を取ったことが無い人など)に限って調査をすると、テレビの視聴時間が少なかっただけであり、テレビの視聴時間を制限して勉強ができるようになったわけではないのです。

 

そもそも、勉強ができるといわれる人たちがそもそもテレビに興味が無かったのかもしれません。テレビを見ることを我慢してきたわけではないのです。

 

 

勉強ができるできないは、性格とか気質、努力の問題です。

 

勉強ができる人を調査したところ、たまたまテレビの視聴時間に差があっただけで、決してテレビの視聴時間を減らせば勉強ができるようになるという根拠にならないのです。

 

 

他の例も同様です。

 

美容の秘訣は何ですか?→毎日、朝必ず青汁を飲んでいます。

 

美人のタレントがたまたま青汁を飲んでいただけ。

 

 

長生きの秘訣は何ですか?→毎日寒風摩擦を欠かしていません。

 

長生きした人が、たまたま寒風摩擦をしていただけ。

 

 

昇進している人の特徴→本を1か月に2冊以上読んでいる。

 

昇進している人を調査したら、本をたくさん読んでいただけ。

 

 

「〜だけ」と締めくくると、少し悪意のある表現になりますが、結局のところ、そういことなのです。

 

昇進している人たちは、日々仕事に一生懸命取り組み、家庭円満のために家族奉仕をし、空いた時間に趣味の本を読む。

 

これは、その人の気質や性格、努力の結果であり、本を読めば昇進できるわけではないのです。

人目を惹くフレーズに騙されるな

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こういったフレーズは、商品の宣伝や広告に使われることが多いです。

 

このような表現が嘘かというと、まったくもってそんなことはありません。

 

書いてあるフレーズは紛れもない事実であることは間違いありません。

 

 

注意すべき点は、そのフレーズに触れた私たちが過大解釈しているということです。

 

また、こういったフレーズは、私たちの過大解釈を期待しているということなのです。

 

読み手の私たちがフレーズを過大解釈して、自分に良いように捉え、実践してしまうケースを利用しています。

 

日々の生活で必ず目にするフレーズの例ですが、情報過多時代に、正しい情報を理解する力を養うのは非常に重要だと感じますね。

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