イージス艦とは | ハエ一匹入れない最強の船

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イージス艦

イージス艦
イージス艦とは、イージスシステムを搭載した軍用艦のことであり、その防衛力は「ハエ一匹侵入させない」ほど強力です。

 

空母を護衛したり、トマホークで敵地を攻撃するイージス艦の戦闘力や防衛力はどれほどなのでしょうか。

 

記事の途中には、イージス艦の戦闘力が肌身感じる驚愕の動画も紹介しています。

 

アメリカが開発した、アーレイバーク級、タイコンデロガ級のほかに、世界のイージス艦について詳しく紹介します。

イージス艦とは

イージス(Aegis)とは、ギリシャ神話の中で最高神ゼウスが娘アテナに与えた、あらゆる邪悪を払う盾アイギス(Aigis)から来ています。

 

イージス艦はその名の通り、強力な防衛能力を持っています。

 

アメリカがイージス艦を開発した経緯は、ロシアの攻撃力増大が要因です。

 

アメリカは、空母を中核とする空母打撃群を編成し、有事の際は複数の打撃群を投入することで、先進国でさえ屈服させる軍事力を誇っていましたが、空母には弱点がありました。

 

それは、ミサイルや戦闘機による飽和攻撃に弱いということです。

 

空母には最強の戦闘機を多数搭載していますが、多くの戦闘機は敵戦闘機を迎撃したり、敵地を攻撃する専門であり、ミサイルから空母を防衛する能力は限られていました。

 

そこで、ロシアはミサイルを同時に発射し、空母に着弾させることで空母を沈める戦法を考えます。

 

当時アメリカは、空母をミサイルから守るために、ターター・システムを搭載した護衛艦を護衛に着けていました。

 

イージス艦

 

ターター・システムも優れた防衛力を持っていますが、一度に2〜3の目標しか迎撃することができません。

 

もし、十数発のミサイルが同時に飛来すれば、それを防ぎきれず、空母は撃沈してしまいます。

 

ロシアのミサイル飽和攻撃から守るために、イージス艦が誕生したのです。

 

 

イージス艦は最強です。

 

100近い目標を同時に探知し、十数発のミサイルを同時に迎撃することができます。

 

アメリカは、このイージス艦を常に3隻1セットで運用しており、50近い同時攻撃にも対処できる能力を持っています。

 

3隻セットのイージス艦を水上戦闘群と呼び、空母には常に1セットの水上戦闘群を護衛に付けています。

 

イージス艦

 

3隻の内訳は、1隻のタイコンデロガ級イージス艦と2隻のアーレイバーク級イージス艦です。

 

タイコンデロガ級イージス艦は、世界最強のイージス艦タイコンデロガの強さに迫るで紹介する通り、世界最強の防衛力と指揮能力を持つイージス艦です。

 

艦内に、スーパーコンピューター並みの計算能力を持つシステムを搭載し、ミサイルの軌道や戦闘機の機種判別、迎撃の最適な手段を瞬時に判断し攻撃します。

 

また、アーレイバーク級イージス艦とシステムをリンクさせ、3つの艦それぞれに最適な防衛・攻撃手段を指示する司令塔となっています。

 

 

アーレイバーク級イージス艦はタイコンデロガ級イージス艦に準ずるイージス艦です。

 

海上自衛隊が導入するイージス艦もアーレイバーク級であり、単体でも優れた防衛力を持っています。

イージス艦の攻撃の種類

イージス艦の役割は非常にマルチです。

 

イージス艦に搭載される武器を紹介しましょう。

 

ミサイル

 

主力の任務は防空です。

 

敵戦闘機や敵のミサイル、さらには核ミサイルを迎撃します。

 

船の前後には、Mk41VLSという垂直発射装置を備えており、この中にミサイルが搭載されています。
イージス艦

※quotationWikipedia

 

Mk41の中には、様々な種類のミサイルが搭載可能であり、弾道ミサイルを迎撃するSM3や、戦闘機や巡航ミサイルを迎撃するスタンダードミサイル、さらに敵潜水艦を撃沈するアスロック対潜ミサイルが搭載できます。

 

Mk41はイージスシステムと完全にリンクしており、イージス艦のレーダーが探知した目標に最適なミサイルが自動で選択され、ボタン一つで敵を迎撃することができます。

 

また、Mk41の中にトマホークも搭載できます。

 

最強のミサイル・トマホークのすべてで詳しく紹介していますが、イスラム国などのトマホーク攻撃は、イージス艦によって行われ、極めて正確に敵を殺傷することができる驚異のミサイルです。

 

イージス艦の目玉の武器はこれらMk41に搭載されたミサイルですが、ほかにも様々な武器を搭載さしています。

 

CIWS

イージス艦
万が一、ミサイルが敵を打ち漏らした場合でも、イージス艦に搭載された近接防空システム(CIWS)が、弾丸の雨を降らせ、戦闘機やミサイルを破壊します。

 

近接防空システム(CIWS)は、イージスシステムとはリンクしておらず、独自のレーダーが搭載されています。理由は、即座に判断し、即座に迎撃するためです。

 

言い換えれば、イージス艦に搭載された4つの近接防空システム(CIWS)は、それぞれが頭脳を持ち、独自の判断で敵を攻撃するのです。

 

Mk45 5インチ砲

イージス艦
Mk45 5インチ砲はいわゆる大砲です。

 

Mk45はアメリカのイージス艦に搭載される艦砲であり、主に対地攻撃に使用されます。

 

一発当たりのコストが安く、30sの巨大な砲弾を40q近く飛ばすことが可能なので、ミサイルが主力といえども、大砲も搭載されています。

 

Mk45は装填が自動化されており、1分間で20発近く発射できるので、揚陸作戦前の地上軍掃討にも利用されています。

 

この他に、敵潜水艦を撃沈する専用のミサイル発射管や、小型のタグボートを攻撃する自動小銃なども搭載され、最強の防空任務以外に、マルチな任務をこなせる万能艦となっています。

 

 

イージス艦の驚くべく防衛・攻撃能力をまとめた動画があります。

 

潜水艦からのミサイル攻撃、戦闘機攻撃、対艦ミサイル、弾道ミサイルに同時に空母打撃群が狙われた時の同時対処がわかりやすくまとまっています。

 

鳥肌が立つほどの最強さがわかります。

イージス艦の弱点

イージス艦には弱点が2つあります。

 

一つはレーダーの有効範囲と水平線の問題です。

 

世界最強のイージス艦タイコンデロガの強さに迫るでも紹介していますが、レーダーは直進しかしないという性質があり、水平線より遠い目標を探知することができません。

 

イージス艦のレーダーは海面から数十メートルという高い位置に取り付けれていますが、水平線までの距離はせいぜい20qほどです。

 

レーダーの探知距離は500qともいわれていますが、海面すれすれで飛んできたミサイルや戦闘機を探知することは不可能なのです。

 

この弱点を利用して、ロシアや中国などは、イージス艦を撃沈するためのミサイルを開発しています。

 

そのミサイルの特徴は、海面すれすれの低空を音速を超える高速度でイージスシステムを突破するというものです。

 

例えば、マッハ3のミサイルが海面すれすれで飛んできた場合、イージス艦がそのミサイルを探知してから着弾するまでに数十秒しか時間の猶予がありません。

 

海面すれすれの超音速ミサイルが何発も飛んでくると、さすがにイージス艦でも防ぐことは困難です。

 

そこで、アメリカはイージスシステムをアップグレードします。

 

哨戒機とイージス艦をリンクさせ、探知距離と迎撃距離を飛躍的に向上させています。

 

哨戒機とは、簡単にいうとレーダーを積んだ飛行機です。

 

レーダーを積んだ飛行機を高高度まで飛ばせば、水平線がはるか彼方になり、探知距離は飛躍的にUPするというわけです。

 

哨戒機に搭載したレーダーとイージス艦をリンクさせれば、海面すれすれの超音速ミサイルにも十分対処できます。

 

哨戒機とイージス艦のリンクというと、簡単そうですが、その技術は高度です。

 

レーダから得られる情報量は莫大であり、リアルタイムにその情報を共有するためには、超高速の無線データ通信技術が必要です。

 

しかも、機密性を高めるために高度に暗号化し、電子妨害にも負けない強力な通信技術を開発しなくてはならず、現在このシステムを運用できるのはアメリカだけとなっています。

 

 

イージス艦のもう一つの弱点は、不意打ちに弱いということです。

 

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「コール」が、小さなゴムボートに沈められそうになった事件によって、この弱点が浮上しました。

 

イージス艦

 

中東沖で警備を行っていた最新のイージス艦に、観光客を装ったゴムボートが接近し、積んでいた爆薬とともに自爆しました。

 

イージス艦は反撃することもできず、あと少しで沈没という大惨事になりました。

 

最新のレーダーとイージスシステム、そして最強のミサイルを搭載していても、小さなゴムボートに対処できなかったのです。

 

アメリカはこの事件に大きな衝撃を受け、新たにLCSと呼ばれる、フリゲート級の船を新開発し、沿岸警備をイージス艦からLCSに変更しました。LCSの詳細はアメリカ軍最新のLCSフリーダム・インディペンデンスは速すぎる!で詳しく紹介しています。

世界のイージス艦

アメリカが開発したイージス艦は、世界の軍事標準になろうとしています。

 

イージス艦は、正確にはイージスシステムを搭載した船であり、タイコンデロガ級イージス艦、アーレイバーク級イージス艦、一部のフリゲート艦のみですが、広義の意味では、中国もイージス艦を開発、就役させています。

 

イージス艦の数は、アメリカが圧倒的であり、現在85隻を配備、さらに15隻が建造中となっており、まさに最強の海軍です。

 

海上自衛隊は、アーレイバーク級イージス艦を一部独自の技術で改装し、6隻保有、2隻の導入を決定しています。

 

ミサイル防衛では、海上自衛隊のイージス艦がよく話題になりますが、アメリカと比較すると、その数は天と地ほどの差がありますね。

 

ちなみに中国は、独自のイージス艦の開発を進めており、近いうちに20隻近くを確実に配備してきます。

 

20隻のイージス配備が実現すれば、自衛隊の航空力が相対的に減弱するのは必至であり、その対策が練られているところです。

 

ほかに、スペイン、ノルウェー、韓国などがイージス艦を保有しており、その数は5隻前後と自衛隊とほぼ同じ規模となっています。

 

現在、世界各国はステルス戦闘機やステルスミサイルの開発を進めており、今後のイージス艦の課題としてはステルス武器への対処が課題になってくると考えられています。



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